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エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

都知事宛提案文書10/14豊洲は市場機能を持った流通集配センターに計画変更

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書10/14】

【築地の再生・豊洲利用計画変更は 今後100年の計となりうるか】

 

 

築地市場 増新築して 再生させる.

豊洲建物は 市場機能を持った食材・食品分野の物流集配センターにする.

 流通システムの需要解析;マーケティングが重要である.

 

築地の再生と豊洲の再利用計画は, どちらも,消費者への生活物資流通システムを 今後少なくとも100年見通して,マーケティングしなければ確定できない.これは 物流の戦略的検討である.

そのとき 現在日本における次の三つ流通システム;様態の特徴と時代推移の状況を読まないといけない;

 

A流通システム;

 《生産者→◆(競り卸し)◆小売り・店頭◆消費者へ》  競り市場型

 この中核となる場面は 競り売買の卸市場である. その典型は 築地市場である.

A1市場方式の品定め選定力

 この競り売買市場方式は, そこに売り買いの専門プロが関わって 品定めをする. この選定力発揮を場面設定したものが 競り市場である.

A2正当・正確な価格決定と調整力

 このような競りシステムは, 商品の価格決定に 生産正当評価と妥当正確な価格決定がなされる. それが 価格調整を為し, 各商品の正当な評価となり, 全国的な標準価格となり, 価格安定を為す. こういう機能が 単なる物流集配と異なった《市場機能》というものである. 築地市場は この全国の標準価格となる価格設定機能を持っていたのである.

A3; こうした機能によって 築地市場生産者にとっても, 消費者にとっても 大変ありがたい. それは全国区的影響があった.

こういう市場機能によって, 生産者は より良いものをつくり, 安心して出荷できたのである. 小売店から購入する消費者は, より良い食材を安心と全幅の信頼で購入できたのである.

 競り市場機能は, 品質向上と 安心・確か生鮮食材を生産と消費に発揮させ, 生産労働と消費行動の支援となって 築地市場は 90年の長きに 重要なmissionを果たしてきたのである.

 築地市場は こういう機能を為す流通機構である. 市場開設から90年, 今後も100年は 発展維持されなければならない.

 

B流通システム;

《生産者◆大手小売り業者の直接注文・交渉→●(集配)→●店頭◆←消費者へ》

大手小売業者の直買い付け型

B1; この様態の流通システムは 大幅にその取引量を増やして,市場・小売り方式を侵食している.生産者も 大口の買い手であり,優遇され,小売価格の低廉化になっている.

この《市場を通さない直ジカ買い付け型》方式は, 生鮮食材宅配業者も含めて, 今後,このシステムが 流通機構に適合して,広がることが見通せる.

 このシステムを 豊洲は 取り込むことができないか. 以下に考究を進めよう.

B2 ; このシステムでは 各スーパーマーケット経営等の大手小売業者が 生産現地に出向き,そこで, 選定して良し悪し・買い付け可否を決めることになる.この取引関係で, 生産者との一定期間の評価が続くと,《産直契約》を結んで 取引き関係を固定する. 特に 流通機構に参入し,首都圏に広がり始めた生鮮食材宅配業は, こうした生産者直契約制である.

 このシステムの決定的な弱点は, 商品の品質と価格の比較選定ができないということである.

もしそうであるならば,箱詰め密封の商品を《集配センターに持ち込み,大手買い付け業者等の参加による, その場でのサンプル開梱審査・評価方式がありうる.すなわち 《市場機能を持った集配センター》である.

B3; この場合も 買い付け側の小売業スーパーは,評価を受けて陳列された商品を見て回り,選定・買い付けをすることになる.そして 残った商品梱包は 値を下げて売りなおさないといけない.そうすると,これも 実質的には 競りと同じ,市場における品質評価と価格の妥当値調整となろう.

都知事宛提案文書11/14直接注文・拠点集配型流通システムの解析

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書11/14】

C流通システム;

 《生産者・サイト;消費者の直接注文→●(集配)→●消費者へ》; 拠点集配型

 

C1; 生産者→消費者の物流は, ネット注文による直送宅配が 今後大幅に増えるだろう.

この様なネット通販による消費行動は 爆発的に増え, その宅配購入比率は今後 消費者が 町の小売店・スーパーから 直接買いする現在の買い物生活と比べて その生活材の購入率は ‘熱心なインターネット購入マニア’においては, 20%程度(日利用率で)の比重ぐらいに上がるのではなかろうか.

C2; 一括集約拠点の設定

現在,その中継・集配は, 大手宅配業者が, 各業者ごとに物流拠点を構えて行われている. しかし この流通業者の作業現状は目一杯で, パンク状態である. 現行の流通システムに根本的な欠陥があり, 流通・経済合理性がないからである.

 これを一括して取り込み, 集約拠点を設定して, そこから 東京都内の各地域に分配して,配達する. こういう《共同配送センター》方式の公設化がありうる.

ここでの取り扱い品は, 宛名記入梱包済みの 既に買われた商品である. 郵政郵便物の取り扱いと同様で, そのセンターの機能役割も同様である. したがって 公共性も同様である.

C3; 問題は 消費者の直接注文・お取り寄せ制の弱点である.

この流通システムには, 上記A1,及びA2のような競り市場機能がない. 特に 生産商品の品定め機能がないという弱点がある. それは 直接注文者個人の自己責任で行われる消費行動である. だから,‘賢い消費者’は ‘ためし注文買い’をして, 良ければ 継続注文者となる.

この弱点を補うには, 生産地での協同機関による選定, 通販サイトでの評価機能等 流通過程の中継における評価選定機能を充実させないといけないだろう. 現状では 過剰宣伝による消費トラブルがかなり発生している. この10年間の私的な体験では, 購入したが 意に添わなかった・リピータとならないショップ商品は, 生鮮食材以外の生活品では 2割ぐらいにものぼる.

 

 

  以上のような ,及びCシステムを取り込むようなシステムを造れないか.

B大手小売業者,及び C消費者個人注文お取り寄せ型の弱点をカバーする・支援するような

 新たな流通システムを 構築できるかどうか

  そのシステムの 需要有効・経済合理性があるかどうか

このような スーパーマーケット小売り業者 あるいは 個人が, 市場を抜きにした直接買い付け・流通集配利用する《生産者→中継集配→消費者へ》となるシステムは 本当に需要有効・経済合理性があるかどうか, このマーケティングをきちんと 公営の市場開設にあたっては, 専門的に研究する必要がある. 行政機関で集団的に研究検討することが必要である.

 

過って 宅配便が 郵政局だけで主に行われていた時代に 明治から100年続いた仕来りに風穴を開けて, 民間業者が初参入したのは, クロネコヤマトの創業者小倉正男である. そのマーケティングの戦略的思考はどのようなものであったか,次の本を読んでほしい. 経営学の実践的な指針テキストとなろう.

小倉昌男小倉昌男経営学』(1999年刊 日経BP社)

  これを読んで,研究し,案を練って提起し,

   それを集団討議をして検証し,練って練って熟考検討し,

    そしてやっと 行政の俎上に載せる.

   / ここまでやらないと,成功しないということ.

 

 

 今後 1000万都民の首都東京においては このA,B,C三つの流通システムが,少なくとも100年は, 並立利用となろう. 築地はAで, 豊洲の建物は, BとCの流通システムを取り込み,その機能を担った《市場機能を持った集配センター》とすることが そのマーケティング解析によって見通せよう.

(2,017/03/23完)

 

都知事宛提案12/14豊洲利用の計画変更;《市場機能を持った集配センター》替え

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書12/14】

【本論】

       豊洲利用の計画変更;

《市場機能を持った集配センター》替えは 成功するのか

スーパ-直接買い入れ型,及び 個人注文宅配便型に対応する

新たな流通システムの構築は 需要有効・経済合理性があるかどうか

新たな市場設営に対するマーケティング解析

 

現在 競り市場型でないシステム;小売り・消費者の《生産者直接注文型の流通システム》は 主に次の通りである;

B流通システム; スーパーマーケット等の大手小売り業者の現地買い入れ型

C流通システム; 消費者個人注文品の拠点集配型

この2本の流通システムは, 市場・消費行動で 広がり, 中央競り市場型の流通機構を縮小化させる状況となっている. こうした動向の解析をしなければ, 築地・豊洲の市場経営の見通せない.

このことをどう見るか, 流通機能評価・マーケティング解析をする必要がある.

それは 《小売り業・消費者の生産者直接注文買い入れ方式》の評価と その流通力の原動は何かをつかむことである. このことの洞察から, 豊洲《市場機能を持った集配センター》に計画替えをして成功するのか,その計画替えが成功する市場経営の核心は 何かをつかむことができる.

 流通機構の進化発展に関わる 次の3課題について 考察する;

 

; 流通システムの合理性設計

A1;流通コストと消費者メリット

競り市場を通さない,生産者との直接取引買い方式は, 競り市場を通さないだけ, 流通コストが削減される. その分だけ 店頭価格を下げ, 消費者のメリットとなる.

A2; しかし 流通コストは, 全体として 決して流通コストが下がるわけではなく, むしろ 大手小売り業者・多数化する消費者の生産現地との直接売買契約方式は, 流通の流路が増え, 輸送コスト総額高となる.

A2; 流通路の合理性設計; その作業効率・作業量の最大化

そして その実際の流通宅配状況は, 既に 取り扱い量,それを担う労働状態は,パンク状態となっている. この事態は 各業者の自主的な改善に任せられて,解決できるものではない.

  この問題は フラクタル数学の流路問題でもある. その輸送作業量の解析では,

  (P多量の生産点producers●●●

             → ●●●(C多量の消費者点consumers

この最も合理的な流路は, 輸送量に対応した集配拠点◆の設定にある. 1000万都民の台所を預かる東京都地区の場合は, 拠点センター設定は この合理的な設計となる.

ここでは,大事なことは,

この集配拠点センターは 単に集配機能だけでなく,

  市場機能を持ったセンターにできないか

である. これを検討・考察・探究してみたい.

都知事宛提案文書13/14市場機能を持った集配センターはありうるか

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書13/14】

B; 市場機能を持った集配センターはありうるか

  BとC流通システム 実態問題を解決し このシステムの流通を取り込む

新たな流通システムが 探究される.

    その核心は何か

それは

  この両方の流通システムを支援するような

《市場機能を持った 公設の流通集配センター》

  東京都が 築地市場と合わせて両方を経営することである.

 

以下に 市場機能の重要性に焦点を当てて考察してみよう;

B1; 品質の比較選定と 品質向上競争力のエンジン化

小売業者・消費者による 《生産者直接購入方式》の問題は, 競り市場を通さないで,直接買い付けつけることになり, 充分な比較選定ができないということである.

それによって 直接品質比較競争が十分でないということになり, 選定品の格差が生まれ, したがって そこから生産者への品質向上の促し力;エンジンが入ることが薄くなり, 長い目で見れば, 生産・流通・消費の品質低下・格差拡大が起こる.

だから 流通の要となる拠点において, 買い付け側を代表して 大手小売り業者;スーパーの参加による品定め評価機能は 重要であり, 確保しないといけない. それが市場参加である.

B2; 買い入れ数量;店頭売り上げ量の読み

直接注文買い入れ方式の もう一つの問題は, 品質評価に加えて, 買い入れ数量;店頭売り上げ量の読みが難しく, 多くは,多め仕入れ, 店頭陳列にする. 店頭では 日毎に消費流動性が変化し, ほぼ毎日 大量の食材・食品売れ残りが発生する. この膨大な売れ残り・食材食品を廃棄することが,日常普通事となっている. スーパーの残り物は 闇に隠されて見せず,その量はお化けである. 日本の都市においては その都市規模に比例して その生鮮食材の廃棄量は増え, 日常的に 起こされているのである. それが どれだけ‘モッタイナイ’のか, どれだけ 社会生産価値を無駄にしている・廃棄しているのか, そのことにより 社会的生産力を 無駄遣いし, 労働と資本の有効な使い方を無駄にしている.

このことは, 生産者と消費者自身の無駄なき作為と 流通機構の合理性で かなりの部分 解決できる. 《市場機能を持った集配センター》が 首都圏にできることは, 市場における品質評価・適正価格設定された信頼できる商品を, 1~2時間圏内で配達できるのである. この集配機能を持てば, 大小の小売り業者は 仕入れ数量も 適切に設定して 買い入れることができるようになろう. 公設の集配センターの位置が見えよう.

 

 

C; 市場機能を持った《公設の流通集配センター》の設営方法

その仕様Specifi cationをセンター機能として 過程順にみてみよう;

S1; 品定め・小売値を決定機能

同種梱包の大規模な量の商品の取り扱いとなる. その時期々の・産地毎・出荷時に, 競り市場に掛けて, 取扱量を経営市場参加認定者側で 品定め・小売値を決定する.

S2; サイト開示の有用性・重要性

それを 品定め;市場による等級・認定証明し, この評価内容を付して一覧表にしたサイトに開示する.

S3; 日毎の在庫数と 買い付け個数による価格ランク設定の公示

市場には 大手小売り業者・一般小売り業者Retailer, そして 個人消費者Consumerも サイトを見て 参加する. しかし 双方の仕入れ個数は 格段の差がある. したがって 《市場機能を持った集配センター》は, その価格を開示し,サイトに表示するには, 購入個数段階別の 価格設定となろう. 一方,一般消費者には, 既に 中央区立で《場外小売り店街》として設立されている.

S4; 大手・一般小売り業者, 及び 一般消費者の買い付け契約

このサイトを見ながら, スーパーなどの大手小売り業・一般小売業, そして一般消費者も買い付け契約をする.

S5; 搬送

この買い付けされたものを 集配センターの在庫から 都内各配送先地区に搬送し, 各マーケット・自宅配送をする. これにより 全体の流通システムは 合理的に設計され, 流通コストも下げられ, その分 小売店舗も,消費者も得をする.

生産者・運送者・仕入れ・買い入れ集配者・消費者, この四者にとって得となる. 商いの成功の条件である 《近江商人の教え 三方得》は, 現代では 運送・集配者も入れて このシステムは四方得!となる.

 

どうだ. これならやれるのでは!

 豊洲 《市場機能を待った集配センター》にして.

 東京都公設による 品定め・市場商品のサイトを経営するということ.

これならば 豊洲 再計画して利用でき,

このことにより, 現在の流通機構に 社会益と成し,

  1000万都民の台所を預かることができるような

    生産・流通・消費のシステムとなり,

今後100年ぐらいは

    必要不可欠な社会システムとして位置付けられよう.

  それが 豊洲再利用計画である.

 

(2017/03/23完)

都知事宛提案補足+1/14 安心と安全,社会認識の操作大魔神

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書 補足1/14終】

補足; 「この世は修羅なり」ということからの蛇足. 但し この部分は 提出文書にはくっつけない.

 

科学と社会の受け止め感覚・認識操作

築地・豊洲問題と関わっての 政治家・マスコミ登場科学者の発言・認識について,いくつかコメントをしておきたい.

A;「汚染地下水は 使うわけではないから この程度なら大丈夫」

こうゆう発言をされる科学者・元都知事がおられる. その人の認識がこういうことであるのだろうが, これに一言批判しておきたい.

豊洲地区は ベンゼン・シアンなどの 揮発性の猛毒物質含有の汚泥土である. 前述指摘のように《護岸・建物床の筒状におけるポンプ現象》により, 常に土壌・コンクリートから漏れ出て, 何十年も建物内気を汚すのである. 豊洲の汚染の この冷厳な科学的なfact;事象・事実を軽視している.

 

B;「安心」と「安全」 あるいは 風評と客観的状況

 従業者・消費者の安心 その安全という冷厳な客観的状況に基づいてつくられ, その反映である. 根拠のないところに立つ風評とは異なる. 日本においては 原発事故を起こしたにもかかわらず, そのときの言い草と同様に,安全を最優先担保としないで, 科学者・技術者,機関等によって,「科学的に見て大丈夫」と言わして,安心を創作する. こういう 事実factと洞察insightなしの 行政依頼によるマスコミ誘導型の科学者を 過っては「御用学者」と言っていた(戦後のイディオロギー闘争盛んなりしころに流行っていた言葉). そして マスメディアがそれを‘アタカモその通り’といわんばかりに報道する. そうなると, ‘科学者が言っているから大丈夫なのだ’と 民衆はそれを単純に信じる. そして世論がつくられる. 民衆;マスコミに覆いかぶさる, こういうのを 科学技術の大魔神(「俺様の言っていることだから正しいとする,絶対真理の顔をして押しつけること)というのである. こうゆうマスコミ操作手法が 日本においては 戦後から長く つくられてきた. 科学技術に対する 風潮づくりである. 原発がそうであり, 今回は 豊洲の汚染問題がそうである.

消費者の安心’は,その行動選択に関わってくる. それは マーケンティングの最も重要なポイントである. 消費行動で選択されなければ, そのお店は潰れるのである. 食品扱い店;市場経営者にとって ‘安心’は 単に 消費者の気持ちの持ち方の問題ではない. そもそも 揮発性の高猛毒の汚泥がある土地の上に建物を建てますか, それが揮発発散する屋内環境で 生鮮食材を扱えますか.生鮮食材店,あるいは レストランを建てますか. そういうお店に買いに行きますか.食べに行きますか.それと同じことである.

 

C;さらに 付け加えるならば, 「築地も汚染しているではないか」というイヤラシイ都議発言について

オット待った. だとしたら, それを放置して市場開設をしていた,そして 築地の改築を途中放棄して,20年間も放置していた都の責任はどうなのか.

また, 敗戦占領し,その駐留米軍による, 築地地区のクーリーニング施設による汚染をもって, ‘築地も豊洲と同じではないか‘と同列して 現在 市場として利用している築地を貶め, 豊洲汚染を良いとする‘その意図は; ‘築地は 銀座隣接の最後に残された一等地である. ここを閉鎖して売却すれば,高値で売れる’という魂胆を隠したままの発言.

マア 慌てるな. 築地は 開放市場で, 毎日 床を海水洗浄で 空気汚染も 土中滲み出し汚染もない. それこそ 心配ならば, 築地も再調査・検査の提案をなさればいい. でなければ, ‘アンタ イヤシイねえ’となるよ.

ここからはマジで; 必要ならば, 築地の再計画に, 基準越え汚染の可能性がある土壌に対して, 地下トンネル工法による除染をすることである. この除染事業費の負担は, 当然 その責任がある お国でしょう.

(2017/04/01完)

豊洲市場の廃棄 築地の再生を No9-10これは1000万都民の台所が 現未来400年関わるミッション

【ブログその9】

ゾンビ設計者と都為政者の姿勢

 

途中放棄ゾンビとなった【A最悪没図】の設計者(依頼と作業集団の両方)には, こうした建築法に対する教養もなければ, 発想の基盤もなく, 構想の核心をとらえる優れた目もない. 況や 「お殿様気取り」の元都知事がいう 「豊洲の汚染は現代科学技術で解決できる. 移転をしないのなら,不作為の罪に訴えるぞ」と言っているが, 現代の科学技術を知っていない無知モロダシである.

★築地を視察して 当時の都知事の 唾を吐いたような言動「古い,狭い,汚い」というセリフは, 汗水流して使いこなして築き上げた 築地の歴史的な建築価値も分からず, 生鮮市場の建物ということでの 蔑視感があるのではないのか. 「汚い建物で,汚い服装の労働者のやる・汚い作業」の建築でいいという蔑視感. その上に 豊洲においては, ‘土地が汚染していても 安ければいい’という浅はかな商売人たる都幹部と都知事によって, 豊洲の死地を買って ゾンビ市場を建てた.

公費を使って 豪遊に等しい海外視察, あるいは 遊行に等しい豪華飲食振る舞い等・・・,一方では週2~3回の登庁で‘よきに計らえ’という姿勢. これでは 自分の地位立場の利益を優先する‘薄汚い人間’ではないか. その下で 都首脳部はそれを見倣い, 幹部集団は 適当に忖度して インフラ行政をする. 担当部下集団は それを 率先して実行する. それを入札・落札して工事をする建築業者,汚染除去業者も ‘ヨッシャ 儲けた!’で進める. この土地整備・建築過程には 全く 査察・点検機構が働いてない. 「保育園落ちた.日本死ね.」ではなく, ‘都は落ちた.都は死ぬ.である.

 

 

 

    最後に一言;

   豊洲市場移転中止・築地市場再生のために;

 

A; 現築地開業者は, 諸手を挙げて反対;私は移転しませんと意思表示をした方がいい. 現開業者には,営業既得権があり, それを 都民の台所が見つめている. そうすれば, お殿様やドン&横柄集団の力には負けない. そしてこの豊洲移転事業を廃棄して, 築地を増改築をして発展させた方がいい.

そのとき 上記で紹介した《森山設計構想》は優れているので 候補として取り上げ 参考にして 設計コンペをやり直すべきである.

★都が築地市場を廃棄して,豊洲に移らせるというなら, 築地がある中央区 この市場土地を買い取ればいい. 建物価値は 都は移転取り壊しを前提にしていたのであり, 売買評価対象とならない. 築地市場の増改築費用は 建築エコノミスト森山方式で行えば, 現行の市場を開場営業したままで, 建築できる. 土地購入費・増改築費を合わせて 市場開設費用は, 豊洲市場の土地・汚染除去・建築費用6000億円をはるかに下回って可能である. 市場会計は独立して成り立っていたのであり, 中央区も 市場開場し,その使用料と,区債発行して 順次10年掛けて返済すればいい. 築地市場は 大変優良な生産企業連合体なのである.

 

    なお, 最悪の場合, 豊洲市場も開催されて, 豊洲・築地の両立競合となっても, 豊洲はゾンビで,市場廃止となり, 築地は発展する. 東京都は そういう事態ともなるということを, 肝に銘じて 判断してほしい.

 

B; 築地の米駐留軍のクリーニングによる築地地区の汚染問題について;

   除染は, 国の責任と負担で除染すべきである. その方法は 建物の地下土壌を トンネル工法で掘り出し,洗浄・脱硫・高温燃焼消去すればいい. 築地市場建物は 低層であり, この工法でやれる有利さがある.

 

C; なお 豊洲市場建物使用の場合は その改築が必要となる. その方針は;

   設計説明詐欺行為となった地下空間がある. この空間を使って, 建物地下空間すべて,水泳プール並みの器張りに改修する. そのうえで 地下汚染土壌は, 上記のトンネル工法で, 完全除去を図る.

以上の方法による豊洲市場改修・除染費用は, これまでの 土地購入・除染・建築費等に 加えて更に 数千億円は上積みとなろう.このことを覚悟の上で, 築地か豊洲かの判断を 都はすることになろう.

 

D; その豊洲中止・廃棄費用と,新たな築地改築費用の負担は, ドデカイ経済・行政事件として取り上げる.

D1; 汚染の責任者東京ガスは 『土対法』違反で訴え, 談合疑惑を暴き, 関係建築事業者の鹿島をはじめとした数十社には 入札談合違反で訴えて 割合返金させる.

D2; 残りの部分は, 都の責任であり, 都財政から出すしかないが, 実行責任を問い, 当時の施政当事者にも それ相応の責任をとってもらう. 担当部局トップは, 天下り汚職で訴え, 旗を振って 全く分別もなしに 格好つけで大いに推進させた当時の知事も訴える.

  

 

【ブログその10】

 

   公共事業インフラの不首尾; 行政判断過失・瑕疵についての法的対応

 

ここまで高度に発達した現代の市民社会において その行政に求められることは, 市民・国民・民族の多数者の幸福を保障することが責務であり, その行政上の無作為という失敗も含めて,厳重に監視されて 評価査定され, 議会で問われ, 司法でも裁かれ, 関係当事者(集団)は 責を問われる.

そこに利害が関係すれば, そこで発生する経済的な損失の弁償に対しては, 法とシステムを新たに構築して為すべきである. 東京国立市のマンション建築差し止め問題で, 責任を不当にも問われ, 元市長に個人弁償を支払う司法判断がなされたが, 全く この司法判断は間違っているか, あるいは 現法律の不備である. 今回の豊洲市場建築問題でも 豊洲中止・築地増改築の方針をとるならば, こういう問題が起こる.

  二つの法的な指導力の確立を

A; 情報開示法と, 議会・行政に対する, 常時の市民より選挙で選出された 独立した専門的な委員制度による査察を 情報開示の実行システムとして設けること. 三権政治に加えて もう一つ 市民監査権である.

B; 合わせて 現代の行政行為の評価判断と, その実行・不作為という実行も含めて 行政の瑕疵に対する保障のあり方では,「行政瑕疵担保保険」など 新たな立法が必要である.

今回の豊洲市場移転問題は, その教訓を踏まえて,そういう 発達した市民社会の 今後の現未来行政の歴史的発展にも関わる重要な問題ともなる. そうしなけらばならない.

★東京都を相手にして 2012年5月に起こした豊洲土地購入不正問題の住民訴訟は,その判決がどう出されようと, 裁判過程での主張が重要である. これによる社会世論の形成として 社会変革力を得ることになる. 上記のような 今後の日本の行政の実行システムの改変構築にもつながるよう,期待したい.

 

(以上/2017.3.09始→2017.03.17完)

豊洲市場の廃棄 築地の再生を No8築地市場の機能的建物は 世界的な建築遺産

【ブログその8】

  1. 築地市場建築物 その建築歴史的位置付け

中止となった設計案では, こうした発想が全くなく, 現行スーパーマーケットにおける売り場・駐車場の配置と同様の 《方形詰め込み型》となっている. 彼らには フラクタルという 形の機能性; 流れの幾何学’の建築教養が 全くない. フラクタル幾何でいう‘造形の機能性’という建築思想は 現代の世界の建築の主張でもあるのだ.

 

A; 築地市場建物は 現代建築のモダニズムの歴史と関わる建造物である.

Wikipediaより; モダニズム建築(モダニズムけんちく、英: Modern Architecture)は、機能的、合理的な造形理念に基づく建築である。産業革命以降の工業化社会を背景として19世紀末から新しい建築を求めるさまざまな試行錯誤が各国で行われ、1920年代に機能主義、合理主義の建築として成立した。19世紀以前の様式建築(歴史的な意匠)を否定し、工業生産による材料(鉄・コンクリート、ガラス)を用いて、それらの材料に特有の構造、表現をもつ。グロピウスのバウハウス校舎(1926年)、ミース・ファン・デル・ローエバルセロナ・パビリオン(1929年)、ル・コルビュジエサヴォア邸(1931年)などが代表的な作品である。」

この流れの建築は, 第一次世界大戦後のドイツのバウハウス運動から, 現代建築の大きな流れとなっている. 日本で建築されて見られるのは, ル・コルビュジエだけでなく, フランク・ロイド・ライト, アントニン・レーモンド等の建築があり, また 多くの日本人建築家が, 丹下健三等 国際的にも高く評価されている. 日本は 優れた現代建築のつくり手が輩出しているのである. 住居の日本建築では 吉村順三もいる.

これらの建築に見られるように, 現代では 機能主義という造形思想は フラクタル幾何を重視評価しているのである. その典型を 丹下健三の《懸垂線釣り天井・貝殻構造の代々木国立体育館》に見ることができる.

それを 今回のブログ論文『建築エコノミスト森山 築地市場増改築構想案』で教えられた. 住居でも, 教会・競技場等 人間の生活・活動ではなく, 築地市場建造物は, 生鮮市場という流通作業場建築物である. 築地市場建造物は, こうした産業建築において, その機能主義を鮮やかに示したフラクタル建築であり, 空港建築には従来から見られたが, 世界的にも貴重である. 転換・交換物流の作業場形状として, 世界的にも大変優れたlegend建築である.

 

B; フラクタル図形となった歴史的根拠

   築地市場建造物のこのフラクタル形状の成立は, 机上プランによってなされたのではない;そこには歴史の試行の中から, 選び抜かれた最適形状の積み上げによってなされたものである.ある

   築地市場は, 関東大震災という 大都市未曽有の災害に見舞われた首都再建のために, 後藤新平らが 心血を注いで成し遂げた復興の心臓部である.

   弧を描いている競り場や仲卸がある主な建物は, 旧国鉄東京市場駅が存在したことが大きな要因となっているが, それをトラック便主体の輸送形態に修正して, 多数ポートを機能的に接続して 現況の形態となった.

   こうした《円弧競り場・配流ポートの接続形態》をコアにした

   現況の築地市場建物設計は, 20世紀現代の建築思想である機能主義の歴史から見るならば, 住居ではない建築;物流建築における 世界的にも大変優れたlegend建築となっている. それが 今だ現役で利用されている. 産業建築物の世界遺産と言ってもいい. それくらいの優れものである.

   世界的にも有名となって 観光客も多数押し寄せるという築地市場は, 日本の多くに見られるような巨大な方形のスーパーマーケットであったならば, そのようにはならないだろう. そこに 時の条件にも適合し, 使い勝手に改良をして,歴史的に積み上がられて生成された最高機能図形たるフラクタルであるからである. フラクタル図形とは その造形は こうした改良行為の歴史的積み上げによってできあがる. この造形は, 過去・現在の市場労働の汗水の結晶といっていい.

 

C; 首都1000年構想の築地市場でありたい

既に建築されている豊洲市場建築物は 生鮮食品市場としては相応しくない. その危険性から使えない. そして 設計建築が, その機能性において 使えない(使い難いを超えて)最悪のゾンビ建築である. これを廃棄すること, 築地市場建築を 増改築すること. そのを設計コンペをやり直してほしい.

遷都江戸建設の太田道灌等から始まり, 関東大震災から東京市を復興させた後藤新平等の 都市構想の歴史を感じとってほしい. 400年の歴史から積み上げてきた都市建設の魂を継承してほしいのである.

築地の再構想増改築案は,

   ‘今後1000年発展する 1000万人都民の台所を預かる都構想’

である. そういう腹構えの事業でありたい.

 

豊洲市場廃棄 築地の再生を No7建築エコノミスト森山構想は素晴らしい!

【ブログその7】

 築地市場増改築に対する

 森山構想プランの 大変優れた発想

 

  1. 転換物流作業が設計の核心

生鮮市場というのは, セリ売り・買い付け・集配・出荷という転換の物流作業が設計の核心である. この作業工程が最も合理的に為すことを設計戦略のprincipleとして設計すること. フラクタル図形とは, 作業量を最大効率で最高の事業を為す造形に進化させた作図方法である. 建築エコノミスト森山は このフラクタルに着目したところが素晴らしい.

 

  1. 実際の作図法にみる 最適機能性

建築に当たっては 最高効率の最大作業量を為す 最適造形がある. それがフラクタルの建築法・造形作法の核心というものである. その基調を述べてみよう;

フラクタルは 造形の基本となる 作業過程の流れ・物流を解析し, その最適形状を探究する. その核心は 【Bコア図】【Cコア図】に見られる. これを 建築エコノミスト森山は 見出したのである.

 

A; フラクタルの多くは, 自己相似形の再帰性過程でなされる. 作業数列前項の図形をもとにして, 多くは相似形で接合足し・積み上げをしていく. 森山構想では 【Bコア図】を重視し, これを建築コアにして 増築では, 円弧を伸ばして,回転接続でなしてはどうかと 構想検討した.

このコアとなっている円弧形状のフラクタルは, 数百の同時・逐次に行われるセリ場に 商品を運び,並べ, そこに 仕入れ人が一つ一つ吟味して, セリに参加する. セリ落として品物は, 配送上に運ぶという作業過程を最も合理的に進める形状をなしている. 扇型状の生鮮品置き場は 配置・競り・配布の作業過程では,最も合理的で, 最適型状である. これもまた フラクタル図形である. 日本のスーパーマーケット形状の格子状では 決して為せない. 全体の円弧と合体してFraction;小片部分で扇形に接合していく図形は まさに フラクタル幾何図形である.

   こうした造形は, 築地市場建築当時の設計者と市場関係者との協同の成果である. 建築におけるフラクタル図形の造形は 実際には こうした汗水流した労働と, それへの真摯な受け止めによって 透徹した科学によってもたらせられるのである. このことを教わった.

 

B; 更に 森山構想では, 集配・荷受けする車の駐車方式を 櫛形ポート方式にした【Cコア図】を重視する. この図形は, フラクタル図形の一つである. ここでも この形状設計は 最大流量を最も合理的に配流する図形の一つとなっている. 櫛・エラ・フィン形状と それを付けた何本かのポートを円形に集合させた図形は, 《物質流の転換・変換点に現れる結節の形状》は その‘最大ず効率・作業量への進化’というフラクタル形状である. 建築エコノミスト森山が挙げている事例;F1~F2肺胞,神経シナップス,エンジンのシリンダー等のフィン,織法における九十九折等, 変換形状に共通したものである.

  

C; 建築エコノミスト森山構想案の大事なところは, このB・C二つを結び付けた形状を 現行の築地市場配置に見出し, それを基調にして, 増改築案を構想したものである.

   コアBとCが連結して, 〈1万点物と数千人の判断行動する流れ交換過程;配分・転換と配送の過程〉を最も 合理的に;最大作業量を裁く 最大の効率の形状としている.

 

  1. フラクタル増改築にあたっても その作業工事の流れ;工法も重視する.

   森山構想では 《ローリング工事》と称した方法で 増改築構想をしている; これならば 現行の作業を中止しないで, それを続けながら, 増改築建築が為せる.工事を現業を続けながら, 円弧競り場が増新築がされ, それが完成したらば, 3分の一ずつ セリ場を 増新築競り場に移し, 順次玉突きで,競り場を取り壊し改築すればいい. こうした工事作業もまた, 前作業・造形を活かして次を積み上がるという流れ構築であり, フラクタル流儀である. 実際の生物種進化・生体内臓器細胞の改編では, そうやって増改編が為され, より適合した進化と改良が積み上げられたのである. この点でも 森山案は大変優れている.

 

豊洲市場廃棄 築地の再生を No6 建築エコノミスト森山構想 トウトウ完成!

【ブログその6】

築地市場 増改築 森山案 完成全体配置図】

 

 

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 そして、ローリング工事、居ながら再生工事のときに、この中心部はいきなりいじらない。なるべく空けておくように計画すればいいのです。

 

円弧の周囲に建て物を並べてみましょう。

こうして見ると、築地は敷地にアクセスするルートが多岐にわたっており、

うまく計画してあげれば、混雑などするはずがないのです。

建築物としては、メイン構造物の部分は既存再生し、壁や屋根をガラスで覆い内部化します。

※ここまでは 建築エコノミスト森山構想の紹介で 次回から これについての解説評論となります.

豊洲市場廃棄 築地の再生を No5築地再生の建築構想案

【ブログその5】

建築エコノミスト森山の 築地市場 改修設計案の検討

 

現在は築地はコア機能の周囲にいろいろな建て物が増殖して大変なことになっている。

しかし、築地のコアユニットだけを取り出してみると、こうです。

この築地コアの機能と役割と重要性については前回までに、みなさん理解していると思います。

 

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ならば、

まずこのコアユニットの増設を考えればいい。

 中心で反転接続してみました。

 

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なんか、イイ!!

生じる、回転運動!

スムーズな通り抜け

そして、横付け

 

この円弧の周囲に卸の大型トレーラーが横付け搬入できれば、

これまでの機能を失うことなく、これまで以上に便利になるのではないでしょうか。

 このロータリー空間を活かすように計画していくのがポイントのようです。

 そうなると、敷地の使い方、配置計画の始まりは以下が正解です。

 

施設の周囲をグルリ回り込めるように配置計画をするのです。

                            」以上 《建築エコノミスト森山》による 築地再生構想の探究です。

 

豊洲市場廃棄 築地の再生を No4建築エコノミスト森山の設計構想 作業流路解析

【ブログその4】

築地市場 増改修;『森山設計構想』を紹介する.

フラクタル図形の造形法を これほど 実際の建築で活かせるとは 驚きである.

それで 詳しく その作図法を紹介する.

※この同サイト記事「⑭」を見てほしい. これも ここに掲載するには 著者の了解が必要である.

★で 私の方で評価したこと, ここはもっとこうした工夫が必要という内容を付記した.

建築エコノミスト森山の行った

現行築地市場の流路解析は 次の通りである;

 

 

【現行築地市場建物図】

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「あの広い築地市場の中で仕入れをしていくときに、自分で荷物を持ち運ぶのは大変です。

そこで!編み出されたのが茶屋の仕組みなのです。

 いってみれば、築地場内の宅配便です。

築地場内を縦横無尽に走り回っているように見えるターレ、

この短距離瞬間お届けシステムを実現しているのです。

 それが、この形状の秘密です。

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ギザギザのクシ場に無造作に車両が止まっているわけではありません。

各自にあてがわれた住所というかゲート、たとえば「新18部」とか、

そこまで迅速に「ターレ」や「ねこ」と呼ばれる車で配送している。

 次々と 」 

 

ここが胆というか、築地の心臓部なのです。

空間のエンジン、ロータリーエンジン

まさに、人体でいう肺における酸素と二酸化炭素のガス交換機能。

もしくは循環ポンプの心室と心房と大動脈。

 

 

 

 

 

【ブログその3】

  作業の流れ図形解析

市場内で 物流を実際にやってみて, 作業の流れ図を解説しておられるが, これが素晴らしい. これを追いかけてみよう;

1000万都民の 毎日の台所を預かる築地の生鮮市場で作業物流の過程と量は 大変なものである.

 
◆A;全国各地から, 海の幸・畑の幸が 莫大な数量にのぼり
   昔は貨車で 現在は車両で持ち込まれる.
その種類個数は 毎日種類○○点, 個総数○○点で, 総計数万点を超えるであろう.
     荷入れ・搬出車の数は 毎日○○車両である.
     仲卸・買い付け人・運搬人等の人間の判断行動は, 数万件となる.
   これが動いて流れているのである.
→◇B;この生鮮魚・野菜を セリ場に運んで,
→◇C;これを競り場で 同種類を一括し並べ, セリを開場する.
→◇D;仕入れ買い付け人は それぞれ自分の欲しいものを各競り場を回って選んで得る.
   →◇E;この買い付けた品物はそれぞれ, 市場カート・ネコで 買い付け人の車両まで運ぶ.
◆F;こうして 自分の車両元まで運ばれた生鮮荷物を 自分の車両に積んで,
   市場を出発して店に帰る.
 

この過程と作業量は, その種類と数量,毎日という頻度をみれば, 動物の各臓器における血液循環と同じである. この売り買いの物流は, 各交換流通の場面で, 人間の選択行動があってなされ, その意図性は,血液循環以上の意識的な主体性が求められた物流交換・転換作業である.

そうなると, この市場の設計は, 作業過程と交換・転換の物流, その最適形状を求めて造形されるフラクタル幾何学が そこには重要な指針となってくる

現稼働中の築地市場における, これを次のように最適化した; セリ場から買い付け車両までの物流変換の核心部分をみよう.

【現況築地市場コアB建物図】

A‐B-C; 円弧形のそれぞれで, 仲卸側は出店し, 買い付け人はそれをセリ落とし・買い付けて回って,

⇒★D-E-F; その買い付けた商品は

     「ターレ」や「ねこ」と呼ばれる運搬車で, 「茶屋」と呼称される買い付け人の車両ゲートに集配される.

   ⇒★【現況築地市場コアC建物図】D-F; この買い付け人車両は, 同時におよそ200ぐらいかの車両が   運航できるように, 駐車ポートをつけた桟橋状になっている.

このような物流の最も合理的な過程と場面構成で設計された 現況築地市場は 成り立っている. コアB図,及び C図両方とも, この造形を 幾何では フラクタル図形といっている.

建築エコノミスト森山は これを見出し,着目したのである.

 【A最悪没図】の設計者は こうしフラクタル図形的な物流・集配・配送の核心を(つかまえていない);

 「築地のことはよく知らない.(知ろうともしない!), 築地に行っても何も見えない(見る目がない.その核心である‘流れの科学’を知っていない・建築に活かせない)計画者たちが, この築地の (物流集配の図形的な)心臓部を摘出;廃棄していた. (そしてこの設計によって)築地が死んだ.

  だから 上手くいかない.(手直し費用もつり上がり), (途中で実行を頓挫させた!)」

ということとして 厳しく指弾(糾弾といってもいい.)している. さらに 厳しく;

はじめから 更地にして(殺してしまった)市場,ゾンビ市場(となったしまった市場建築計画)

  そして,これをそのまま パクった計画, (真剣な研究と検討を)サボった計画が 豊洲市場なのです.」

  ウッウ~ン これは鋭い

豊洲市場建物仕様の「使い勝手が悪い」ということは, いくつかのサイトで指摘されている.

   この問題を 都議会委員会でも 点検すべきである. この検討によって‘使い勝手が悪い’とういうよりは, 実際に稼働させれば分かるが, 市場作業が混乱して, 作業不能となる, そういう建物仕様であるということになろう.

こうしたお粗末なプランで, 豊洲市場は 設計計画され, 実際にも そのような建物が 設計され, 建てられているのである. となると 次の判断が 市場経営者たる都には求められる;

 

  豊洲 建物としても これで使えるのか この判断が必要

 

   こうなると 豊洲市場移転は, 生鮮市場として 全く使うことができない. 土壌汚染の深刻度だけでなく, 建築されたその建物も, 1000万都民の台所を支えることができないということである.

この市場で扱っている物流量は〈配送回数は 同時運行何百台・毎日総計 何万回数台〉であり, 世界最大規模なのだ. それを 一つ一つの物を 一つ一つの場面で 人の手と判断で 集荷・競り・買い付け仕入れ・分配輸送している物流である. まさに 何万個の生きた人間細胞が関わる人体の血液循環である.

   くれぐれも言っておきたい. 【A最悪没図】をそのままコピーして建築した【豊洲新市場建物】では, この集荷・競り・分配送という個別選択物流を裁くことができない. そういう建物設計なのだということ. 競り・買い付けという市場の通常業務が成立できないということである.

そもそも 【A図コピー豊洲新市場建物】設計者は 実際に運用させたときの 物配流と人間行動の動態解析をしていないのではないのか.

   ★豊洲市場設計者が この動態解析をしてないのであろう. これも監査してほしい.

   さらに言えば, 豊洲移転に対して, 都は 汗水流して築き上げた現築地の人気にアグラをかいて, 市場利用業者とその基盤にある都民に対しての市場利用のマーケティングもやっていないのだろう.

   実際に開場した時 市場関係者が 全く使いづらく, 不便であり, 途中で利用業者が愛想を尽かして他の市場に移り, 市場全体が活気をなくして 早晩 閉鎖となる. 【A図コピー豊洲新市場建物】は 築地改築工事の途中投げ出しと同様に, 没;死に市場建物となる.

    【A最悪没設計】者には,今後 数100年 維持発展させるという, 築地の生鮮市場建築の責務・課題意識;missionがない. それは 依頼者の都の姿勢を反映したものであろう.

 

特別・百条両委員会,及び 行政訴訟裁判で こうした建築問題も 明らかにしてほしい.

A; この豊洲新市場の建物の不備欠陥は, 通常の業務さえ維持できないというレベルであり, 豊洲市場地汚染問題と同様に, この豊洲市場建物の建築設計上の不備も 委員会・訴訟で明らかにすべきである. 全く この数十年間 都は その首脳部のお殿様のアグラかきにより, 為される行政機能が劣化したのであり, その成果物は 使い物ならないということである.

B; 【A図コピー豊洲新市場建物】設計は 実際に運用させたときの 物配流と人間行動の動態解析をしてしたのか, 例えば 円形カーブの所でのカートの運行はどうなのか, あるいは マグロの解体で必要な間口は確保されているのかどうか等 全ての過程において動態解析をしていたのかどうか.

C; そもそも お殿様の下で 市場開設者として東京都は, 築地の評判を勘違いして, 移転して新たな市場を開くにあたり. このマーケティングもしてない疑いがある.