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エクセルギーハウス技術開発研究所

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO準備) 自然の循環性に生きる生活と住まい方:営みの提案交流ブログ

青少年のための科学の祭典 発表ワークショップ参加

「青少年のための科学の祭典」参加企画

;発表者グリーンネックレス     2014.8.28

日時;平成26年8月31日(日) 9時30分開場  場所:東京学芸大学N棟N207

今年度テーマ;   体感から学ぶ住まいの温熱環境

 

発表テーマ「住まいにおける風の役割」

最近の建売住宅の建築コンセプトは,断熱・完全密封の家屋に,エアコンをガンガン稼動させて,室内の温度・湿度環境をつくりだす方式です.本当にこれが,快適になるのでしょうか.何か,生合成アミノ酸調味料をガンガン使ってつくられた食品が,「美味しい」ということと同じ発想です.これが,本当に美味しいのでしょうか.

  植物は,気孔を持ち,呼吸しています.微かな,柔らかい,優しい風がなければ,呼吸が止まって枯れてしまうのです.冬季に温室に密封して置かれた植物は,根が腐って死んでしまいます.あるいは,室内のエアコンの前・下に,長時間(毎日ということ)置いておくと,葉が枯れてしまいます.そんな体験をなされた方もいらっしゃるでしょう.植物だけでなく,動物も,皮膚で呼吸し,それが進化した呼吸器官で呼吸して生きています.環境を感じる最も高いセンサーは,動物にとっても,皮膚・呼吸器の呼吸なのです.だから,最も快適な住環境・都市環境の一つの大切な条件は,皮膚・口鼻・体に,微かな,柔らかい,優しい風が吹くことです.

  この企画主宰者のグリーンネックレスは,最高の快適性は,自然の循環性に生きること・交流することにあるのではないかと,住環境,及び都市環境の設計・企画・建築・建設を追及してきました.この科学の祭典においても,一昨年度「室内周囲面の温熱調整と体感度」,昨年度は「室内環境の湿度の役割,ポア珪藻土壁の実験と壁塗り体験」と発表しました.

今年度は,テーマに,「体感から学ぶ住まいの温熱環境」を掲げて,「住まいにおける風の役割」を研究・展示しようと準備してまいりました.さらに,参加者のワークとして,風鈴を製作します.

風ってどんな音楽を奏でているのだろうか.

あなた自身が,作曲家であり,指揮者です.

どんな風鈴を作ったら,どんな音楽が奏でられるのか.    楽しみですね.

 

展示発表・ワークショップの内容

 

A;住まいにそよぐ風を日本の家屋は巧みに作っていた

    家屋の窓の設計;

南窓は大きく,北窓は小さく.

出口がなければ風は通らない;浴室,あるいはトイレの窓の作り方

北側の下窓の効用

厨房,あるいは階段の吹き抜けの効用

京都町屋の中庭の設定

養蚕ヨウサン農家の2階構造と窓の採り方

東京多摩地方の農家庭樹木の植え方

★家を樹に街を森に;ビルの壁も,道路面にも植栽を.街に風の路を設計する.

※家屋模型を持ち込んで,色糸で,室内の風の路を展示

B;風が奏でる音楽と光

  インドネシアバリ島の三つの風鈴   ※3点とも,通販御取り寄せショップ名『アジア工房』

    ◇バンブー・ココナツ殻でつくったウィンドチャーム;癒しのナチュラル・プリミティブな音色

   ◇虹色の木の葉が奏でるすりガラスのウィンドチャーム;透き通るような音色の手作り作品

   ◇15音階の音色を奏でる金属細管パイプのウィンドチャーム

日本の風鈴;  ガラス製と鋳造製

音楽のアンサンブル風鈴試作品

C;工作のワークショップ;音楽を奏でる風鈴を手作りしてみよう.

   材料

  直径30ミリの金属パイプ   ※鋼パイプ180センチ569円から,3人分取れる.(一人分190円ぐらい)

★パイプカッターφ32㎜カッター1219円を購入して,パイプを3本の音階長さに切り取る.

★各パイプの上に,吊るし穴を開ける.※メンドクサイならば,糸で輪通しをして,吊るしてもいい.

  撥バチ・plectrum用の錘オモリ

★硬い木製か,金属の金具  ※木製のときは,事前に製作のこと.

  吊るしリング

★カンズメの空き缶を利用して,上下の円形部分をカンズメ切りで作る.  ※事前に製作のこと.

  吊るし糸

    ★太目の糸※円の中心バチを吊るす糸は,回転が良くて,捩れに耐えられるようなナイロン糸にすること.

  風受け羽根紙

★風を受けて,ランダムに動く羽根を吊るす.

材料は,スーパーから買った果物の透明のトレーが,薄くて軽く,しかも形を維持して風を受けるので,最適である.  ※参加者が,家に持ち帰って自分で切って吊るすようにさせる.

※ランダムに,微風でもよく動くようにするには,紙の広さ,形は一番どうしたらいいのかを自分で研究する.羽根の作り方も,科学の凄い原理(流体力学)が隠されている.これもいい勉強になるよ.

※カラープラスチック紙でやるとカッコウがいい.光が反射して,室内に模様のモビールデザインが投影される.

作り方の原理

1)平均律音階の仕組みとパイプの長さ

※今回の工作は,3音階ドミソの3本のパイプのみで作る.長さの比率は,1:2/3:1/2=6:4:3

2)円形のリングに,3本のパイプを上の高さを合わせて吊るす.

※糸の長さは,吊るす結び目分(5㎝)→リングまで(15㎝)→パイプまで(10㎝)→結び目分10㎝=40㎝ぐらい

★3本の錘を吊るして,重心が真ん中になるように吊るすには,どうしたらいいのかな.3本は何度ずつかな?

3)リングの中心になるように,撥オモリを吊るす.

※吊るす先端結び目分(5㎝)→「撥をパイプの真ん中でクリップで留める(15㎝)→一番長いパイプの下端まで(30㎝)→風受け羽根に錐で穴を開けて,クリップを付けて吊るす(5㎝)=55㎝ぐらい

★風鈴部品の全部をまとめて合計4本の糸を吊るす先端で束ねて,輪を作って縛る.吊るすとき,この輪にクリップをつけて吊るす.

 

風鈴作りの進化

◇音階をドミソだけでなく,ドファラを加えて,5音階にする.更には,《沖縄音階》にすると,森山良子の『サトウキビ畑』が奏でられる.

◇風鈴撥は,真中の1個だけでは,外側にも付けたい.→割り箸の細木を使って,両端に吊るせばいい.

◇1オクターブ分の音階パイプ8本を一直線に並べて吊るす形にしたときは,鉄琴を合計4本の撥で叩くように,撥はどういう形の,どういう吊るし方をしたら,いい音楽を奏でるようになるか,この《究極の風鈴》を君は作ることができるかな?

風鈴を吊るす場所は,室内の窓際である.屋外は,風によって鳴る音の管理が面倒である.

エアコンに頼らないで,窓を開けて(風が抜ける方の口も開ける)風のササヤキ;風の音楽を聴こう.

涼しい風を室内に入れるには,風を緑の葉っぱのトンネル路に通せばいい.猛暑日でも,風を30℃以下にできる.そういう緑の環境;街をつくる,それが,本当の快適な家のはずです.