生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

自然な最高の快適性住居を都市部でつくる【シリーズ8/10】

《気化促進絨毛シート》の製造方法

 

※以下の「「    」」内は,特許申請事項に付き,このブログでは掲載できません.

金属・プラスチィック加工メーカ‐様で,実際に製造を試みてみたいと思われる方は,直接に著者にご連絡下さい.

「「

アルミニウムAlの表面加工について

C;エクセルギー家屋内取り込みの鋼板条件

実際の製造方法

《気化促進シート》を貼り付けたシートの用途は広い

」」

 

ここで開発したこの《気化促進シートを貼り付けた鋼板》の使い道について述べてみる.

シート気化冷却方式は,何も波鋼板形状にこだわる必要ない.熱伝導性のあるシートに,気化促進の絨毛を生やして,そこに水を滴下し,風を当てるという仕掛けである.新しく開発したこの建築材料は,我々のエクセルギーハウスの建築材としてだけではなく,広く,夏場の冷却に必要な場所で使うことができる;プラットホーム・工場,養場,街路,競技場等の多人数集合の屋外施設など,既に波板屋根でやっているところは,この《気化冷却波鋼板》で行い,それ以外にも屋外で屋根のあるところは,全てこの《気化促進シート》を貼ったものを使って,それに水を滴下すれば,その空間を冷涼化できる.

鋼板裏側の温度は,現状の鋼板屋根では,真夏で,60℃ぐらいの高熱になって素足では歩けないぐらいになっているが,それを25℃ぐらいまで下げることができる.原理的には,クーリングタワーと同じで,水の蒸発気化熱の採集によって冷却するというものである.後者は,局所的に水をシャワーにして,それに強制風をあてて気化熱を利用するというものであるが,それとはことなり,気化シート鋼板の利用は,広大な面積に水を薄く敷いて,蒸発させようという仕組みである.

※現在,日本においては,現在大きな施設で,ドンスカと電力を使ってガンガン冷房することも当たり前になっている.工場では,クーリングタワーや,水冷ファンによる冷却も普通であるが,《気化促進シート貼り方式》は,これにも劣らない.そして屋根だけでなく,さらには,ガラス窓にも貼って,その裏面を冷却化できる.

この《水気化冷却シートの利用》は,ローテク・ローエネで,大気熱・風を使って,24時間働かせることができる優れものであり,自然環境に負荷がない・居住環境の快適性をつくりだすことができる.

この造作は,すべて開放型であり,大気に蒸気を放出するだけで済む.まさに,これは,草木葉っぱの蒸散による冷却と全く同じ仕掛けである.樹木緑の蒸散の働きをこの気化促進シートで街の建造物を覆って,水を蒸発させるというものである.

道路面自体も緑化をするなどのことも合わせれば,都市のヒートアイランドも,解消できる.東京地方の密集地における巨大な積乱雲の発生成長と,短時間集中豪雨は,この夏にも何度もアチコチで発生しており,この問題の解決は,待ったなしである.冷却のための気化の水量は,緑の植物と変らず,気化冷却性能も植物の緑と同程度を確保でき,都市を緑の樹木で覆おうと同じであり,都市のクールアイランド化が可能となる.

   ★となると,この素材とそれを貼り付けた《気化促進シート張り波鋼板》,あるいは《気化促進シート》は,大きな社会的ニーズとなる開発であるといえる.これを製造しようとするメーカ‐も巨大な需要の開発となることを心してほしい.

※この製造をメーカ‐に急かせる圧力で一番いい方法は,これを特許にして売り込むことであろう.

 

 

この《気化促進シート》素材が開発できない期間は

貼り付けるシートは,今ある既製品で代替えする.

 

第1案

東レ社製長繊維不織布製品名《アクスター

  第2性能レベルを為す素材である.

1)ポリエステル100%のPETボトルと同じ素材でできた,強度,耐熱性,耐久性を備えた不織布で,

形状は,細かい繊維間の隙間をつくり,吸水性・水伝え広がり性が,自然繊維並みにある.

   気化実験では,給水・濡れ広がり・気化等,気化促進に必要な機能は,当研究所の気化シート実験では,ガーゼ等の自然繊維並みの成果が得られている.

2)繊維間隙方向が現行のような広がりに平行ではなく,縦にして不織すれば,吸水性,及び先端蒸発によって,気化促進を高めることができる.だから,布面方向の通水能ではなく,縦厚さ方向の吸水能がほしい.

3)この素材を絨毛化して,それに,親水性コーティングをすれば,かなりの成果が期待できる素材が出来上がる.

 

以上のようなコンセプトで,改変した新たな製品の開発が求められる.

東レには,この外に,植物由来で環境に優しい《エコディア》を原料にした長繊維不織布もある.

 

第2案

《グラスウール》現行のエクセルギーハウスで使用している最も簡単な素材

  第1性能レベルを為す素材である.現行のエクセルギーハウスで使用して,実績実証済みである.