生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

都知事宛提案文書13/14市場機能を持った集配センターはありうるか

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書13/14】

B; 市場機能を持った集配センターはありうるか

  BとC流通システム 実態問題を解決し このシステムの流通を取り込む

新たな流通システムが 探究される.

    その核心は何か

それは

  この両方の流通システムを支援するような

《市場機能を持った 公設の流通集配センター》

  東京都が 築地市場と合わせて両方を経営することである.

 

以下に 市場機能の重要性に焦点を当てて考察してみよう;

B1; 品質の比較選定と 品質向上競争力のエンジン化

小売業者・消費者による 《生産者直接購入方式》の問題は, 競り市場を通さないで,直接買い付けつけることになり, 充分な比較選定ができないということである.

それによって 直接品質比較競争が十分でないということになり, 選定品の格差が生まれ, したがって そこから生産者への品質向上の促し力;エンジンが入ることが薄くなり, 長い目で見れば, 生産・流通・消費の品質低下・格差拡大が起こる.

だから 流通の要となる拠点において, 買い付け側を代表して 大手小売り業者;スーパーの参加による品定め評価機能は 重要であり, 確保しないといけない. それが市場参加である.

B2; 買い入れ数量;店頭売り上げ量の読み

直接注文買い入れ方式の もう一つの問題は, 品質評価に加えて, 買い入れ数量;店頭売り上げ量の読みが難しく, 多くは,多め仕入れ, 店頭陳列にする. 店頭では 日毎に消費流動性が変化し, ほぼ毎日 大量の食材・食品売れ残りが発生する. この膨大な売れ残り・食材食品を廃棄することが,日常普通事となっている. スーパーの残り物は 闇に隠されて見せず,その量はお化けである. 日本の都市においては その都市規模に比例して その生鮮食材の廃棄量は増え, 日常的に 起こされているのである. それが どれだけ‘モッタイナイ’のか, どれだけ 社会生産価値を無駄にしている・廃棄しているのか, そのことにより 社会的生産力を 無駄遣いし, 労働と資本の有効な使い方を無駄にしている.

このことは, 生産者と消費者自身の無駄なき作為と 流通機構の合理性で かなりの部分 解決できる. 《市場機能を持った集配センター》が 首都圏にできることは, 市場における品質評価・適正価格設定された信頼できる商品を, 1~2時間圏内で配達できるのである. この集配機能を持てば, 大小の小売り業者は 仕入れ数量も 適切に設定して 買い入れることができるようになろう. 公設の集配センターの位置が見えよう.

 

 

C; 市場機能を持った《公設の流通集配センター》の設営方法

その仕様Specifi cationをセンター機能として 過程順にみてみよう;

S1; 品定め・小売値を決定機能

同種梱包の大規模な量の商品の取り扱いとなる. その時期々の・産地毎・出荷時に, 競り市場に掛けて, 取扱量を経営市場参加認定者側で 品定め・小売値を決定する.

S2; サイト開示の有用性・重要性

それを 品定め;市場による等級・認定証明し, この評価内容を付して一覧表にしたサイトに開示する.

S3; 日毎の在庫数と 買い付け個数による価格ランク設定の公示

市場には 大手小売り業者・一般小売り業者Retailer, そして 個人消費者Consumerも サイトを見て 参加する. しかし 双方の仕入れ個数は 格段の差がある. したがって 《市場機能を持った集配センター》は, その価格を開示し,サイトに表示するには, 購入個数段階別の 価格設定となろう. 一方,一般消費者には, 既に 中央区立で《場外小売り店街》として設立されている.

S4; 大手・一般小売り業者, 及び 一般消費者の買い付け契約

このサイトを見ながら, スーパーなどの大手小売り業・一般小売業, そして一般消費者も買い付け契約をする.

S5; 搬送

この買い付けされたものを 集配センターの在庫から 都内各配送先地区に搬送し, 各マーケット・自宅配送をする. これにより 全体の流通システムは 合理的に設計され, 流通コストも下げられ, その分 小売店舗も,消費者も得をする.

生産者・運送者・仕入れ・買い入れ集配者・消費者, この四者にとって得となる. 商いの成功の条件である 《近江商人の教え 三方得》は, 現代では 運送・集配者も入れて このシステムは四方得!となる.

 

どうだ. これならやれるのでは!

 豊洲 《市場機能を待った集配センター》にして.

 東京都公設による 品定め・市場商品のサイトを経営するということ.

これならば 豊洲 再計画して利用でき,

このことにより, 現在の流通機構に 社会益と成し,

  1000万都民の台所を預かることができるような

    生産・流通・消費のシステムとなり,

今後100年ぐらいは

    必要不可欠な社会システムとして位置付けられよう.

  それが 豊洲再利用計画である.

 

(2017/03/23完)