生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

都知事宛提案文書5/14豊洲の地下・土壌の状況把握は 設計において不可欠だが

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書5/14】

 豊洲地区の土壌汚染は 表層だけではなく, 水難透過性の粘土層(深度10m前後)の間まで コールタール混合汚泥土として ジタ~ッと拡散している. これを捉えないと 除染はできない.

※これもまた 一級建築士の水谷和子氏の作成された

   豊洲市場建物・地下深度概況図】である.

 

 

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A;この図を重視していただきたい.後述するように,豊洲建物が このことによって コールタール状泥土層に《ピロティ方式》で建てられていると同様であるとの指摘は,建築エコノミスト森山によってなされている.

地下空間も入れて実質5階建ての中層建築で,ピロティ方式の駐車場建設と同じく,耐震性の強度査定が必要となる.監督する立場の都自身が為すべきことである.

 

B;さらに この構造を見ていただければ読み取れと思うが,干潮満潮の海水面の上下によって,サイホン原理で 建物内部においても 海水面の上下運動が起こり, それが 建物の閉じられた地下空間によって  《ピストン・ポンプ現象》が起こる.このことによって,地下土壌の猛毒性物質が 屋内に押し出し・拡散される現象が生まれる.これが 汚染調査で 数値が今だ 高止まりの原因の一つであろう。 膨大な量のコールタール状猛毒物質を取り除かない限りは, この汚染拡散は続く..

上記 及び Bは 豊洲利用判断の重要な前提と関わるので, 改めて 節を設けて考究する.

 

※以下は 【法学館憲法研究所】のサイトより転載したものである. 大変わかりやすい.

「地下空間は汚染が露出しているのに近い状態ですから,危険で無い訳がありません.最近の調査で,空気中の水銀が換気後も国の指針を超えてしまう事が分かりましたが,地下水由来の汚染と公表されています.調査で見逃された汚染源が地下水を汚染し続けている証拠です.揮発性の汚染物質は他にもベンゼンやシアン化合物などがありますが,最近の調査で何れも地下水から汚染が検出されていることが分かりました.これらも汚染源が残っている証拠です.中枢神経毒,発がん性,催奇形性毒など,環境に放出してはならない毒性です.  都は地下空間の換気をすれば大丈夫との結論を出そうとしていますが,永遠に換気を続ければならない市場とは一体何なのでしょうか.これには仲卸さん達も怒り「(工場由来の)汚染は全部除去すると,ずっと言っていたじゃないですか!」と抗議をしています.   」