生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

『滝本舞樺』のアニメ化は 『君の名は。』を超えて

深海誠監督アニメ映画『君の名は.』を超えたい.

 

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君の名は。(2016年製作の映画)

上映時間:107分   ジャンル:恋愛 アニメ

あらすじ

千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。「来世は東京のイケメン男子にしてくださーーーい!!!」そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、戸惑いながらも、念願だった都会… (続きを読む)   」

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若い人たちの受け止め方が投稿されていて面白い. 今の時代の今の青少年は,こういうことが流行なのかと分かった. アニメ・情報化世界の氾濫の中で生まれて, ファンタジー

いのうえのブロマガ

【考察・解説】新海誠監督の次回作の舞台は北海道!?

今回の興行収入100億円突破は、ある種の偶然性は孕んでいる(距離感というものに潜在的な需要があった。しいていえば、インターネットの発達によってセカイ系的に、人と人とが瞬時につながってしまい、対人コミュニケーションにおける疑問を抱える若者が増えたということにある。その需要の穴にテトリスの長棒のように今回の映画がすっぽりと入って行ったのである。細田守監督作品においても、デジモン・サマウォ・時かけなど、サブテーマとしてそれが扱われていた。)が、 伸るか反るかでみごとに伸った(一本を取った)わけである。 一本を取ればもう一本欲しがるのが世の常で、ますます新海監督の次回作に期待が高まる

そこで、新海監督自身、その純粋性についてより深堀りすることが求められる。 その発掘作業をするにあたって、やはり北海道というものは、何らかの形で絡んで来ざるを得ない。 したがって、次回作は、恋愛かSFかファンタジーか何れにしろ、内容は距離感を表現したものであって、そして舞台となる場所は北海道である。 もっと踏み込むと、北海道に住む少年少女が主人公になるだろう。   」

  しかし これでいいのか!次の投稿も大事にしてほしい.

□深海誠君の名は。は シナリオ構成を超時空と現実のtransferとした.映画手法としては画期的だが,しかし 主体の内実が希薄である.アニメそのものの宿命と乗り越えて,その人間の内実に,迫る表現があってほしい.深海誠が自分の進路の転機となったいう宮崎駿監督アニメ天空の城ラピュタでは主人公の内面が伝わて来る.そのことによって登場人物のすべてが その固有性・個の内実性が伝えられる.宮崎駿は 登場するロボットにも ぎこちない物体であるが, 思いやりの感情を持ったアタカモ生命体のように描いているではないか.

 次回制作への希望として, 生の内実をもっと深めた作品を求めたい.

この《滝本舞樺さんのアニメ》を制作するにあたって, 『君の名は。』に その内実を醸成するための大変優れた,いい資料があるので紹介したい.青少年の生き方の問題として, 東京国分寺市立第四中学校の夏休み明けの『四中だより』校長石川鋭一郎さんの巻頭文である.

 

学校身近の畑の中の通学小道に,そこと通る人に毎日 ‘あいさつ’声を掛ける野良猫(地域保護ネコ)がいる.その情景を用いてモモちゃんのあいさつ運動」として紹介されたものである.

※前後の入れ替え・多少の文変更をしました.

「モモちゃんは, 分け隔てなく 声を掛けてくれます.暑い日も寒い日も,見返りを求めず, 地域に出て声をかけ続けるモモちゃん.モモちゃんは 私たちの心を和ませてくれるだけでなく, 私たちが忘れかけている無償の愛というものをその小さな姿で教えてくれているようようです.

 恋愛という言葉があります.恋と愛は違います.恋とは, 投げかけたボールを返してほしいと思う心の段階です.愛とは, 恋よりも心の段階が深化した状態で, 投げたボールを返してくれなくてもいいのです.そのボールが相手に必要であれば,それでいいのです.※それは打算や自己目的的な見返りを求めたものではなく, 無償です.」

大したもんだ.『学校たより』で, このような青少年へ, 心への深い投げ掛けが為されているのである.アニメ制作をされる人は, この深さが求められます.そうでないと 滝本舞樺さんは描けません.これではじめて 宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカと並べて, 後世まで受け取られることができよう.そう願う.

(滝本その2)