生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

都知事宛提案文書10/14豊洲は市場機能を持った流通集配センターに計画変更

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書10/14】

【築地の再生・豊洲利用計画変更は 今後100年の計となりうるか】

 

 

築地市場 増新築して 再生させる.

豊洲建物は 市場機能を持った食材・食品分野の物流集配センターにする.

 流通システムの需要解析;マーケティングが重要である.

 

築地の再生と豊洲の再利用計画は, どちらも,消費者への生活物資流通システムを 今後少なくとも100年見通して,マーケティングしなければ確定できない.これは 物流の戦略的検討である.

そのとき 現在日本における次の三つ流通システム;様態の特徴と時代推移の状況を読まないといけない;

 

A流通システム;

 《生産者→◆(競り卸し)◆小売り・店頭◆消費者へ》  競り市場型

 この中核となる場面は 競り売買の卸市場である. その典型は 築地市場である.

A1市場方式の品定め選定力

 この競り売買市場方式は, そこに売り買いの専門プロが関わって 品定めをする. この選定力発揮を場面設定したものが 競り市場である.

A2正当・正確な価格決定と調整力

 このような競りシステムは, 商品の価格決定に 生産正当評価と妥当正確な価格決定がなされる. それが 価格調整を為し, 各商品の正当な評価となり, 全国的な標準価格となり, 価格安定を為す. こういう機能が 単なる物流集配と異なった《市場機能》というものである. 築地市場は この全国の標準価格となる価格設定機能を持っていたのである.

A3; こうした機能によって 築地市場生産者にとっても, 消費者にとっても 大変ありがたい. それは全国区的影響があった.

こういう市場機能によって, 生産者は より良いものをつくり, 安心して出荷できたのである. 小売店から購入する消費者は, より良い食材を安心と全幅の信頼で購入できたのである.

 競り市場機能は, 品質向上と 安心・確か生鮮食材を生産と消費に発揮させ, 生産労働と消費行動の支援となって 築地市場は 90年の長きに 重要なmissionを果たしてきたのである.

 築地市場は こういう機能を為す流通機構である. 市場開設から90年, 今後も100年は 発展維持されなければならない.

 

B流通システム;

《生産者◆大手小売り業者の直接注文・交渉→●(集配)→●店頭◆←消費者へ》

大手小売業者の直買い付け型

B1; この様態の流通システムは 大幅にその取引量を増やして,市場・小売り方式を侵食している.生産者も 大口の買い手であり,優遇され,小売価格の低廉化になっている.

この《市場を通さない直ジカ買い付け型》方式は, 生鮮食材宅配業者も含めて, 今後,このシステムが 流通機構に適合して,広がることが見通せる.

 このシステムを 豊洲は 取り込むことができないか. 以下に考究を進めよう.

B2 ; このシステムでは 各スーパーマーケット経営等の大手小売業者が 生産現地に出向き,そこで, 選定して良し悪し・買い付け可否を決めることになる.この取引関係で, 生産者との一定期間の評価が続くと,《産直契約》を結んで 取引き関係を固定する. 特に 流通機構に参入し,首都圏に広がり始めた生鮮食材宅配業は, こうした生産者直契約制である.

 このシステムの決定的な弱点は, 商品の品質と価格の比較選定ができないということである.

もしそうであるならば,箱詰め密封の商品を《集配センターに持ち込み,大手買い付け業者等の参加による, その場でのサンプル開梱審査・評価方式がありうる.すなわち 《市場機能を持った集配センター》である.

B3; この場合も 買い付け側の小売業スーパーは,評価を受けて陳列された商品を見て回り,選定・買い付けをすることになる.そして 残った商品梱包は 値を下げて売りなおさないといけない.そうすると,これも 実質的には 競りと同じ,市場における品質評価と価格の妥当値調整となろう.