生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

都知事宛提案文書8/14豊洲利用の条件;汚染防御と除染,耐震補強工事

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書8/14】

 

豊洲地区を利用できるようにするためには, 次の汚染防御と除去が条件である;

 

 再度 本格的な防染・除染, 及び 耐震補強工事を行う.

その手順と工事仕様は;

D1;公示前の予備調査

  先ずは,採集地下水の汚染度が高い地点を そのエリアで 5メートルメッシュで

 地下の水不浸透粘土層(10mぐらい)まで,深度1m単位で土壌調査をすること.

             ※この調査は 工事区域を選定して行う D3地下トンネル方式による除染工事作

    業には必要不可欠である.

D2汚染防御・耐震補強

 使用できる状態となるためには, 有害物質からの防御を 再度工事実行する.

 その方法は, すべての建物の内部は,

地下空間を利用して, 水泳プール並みに防水・拡散遮断工事,

 透水・通気 が一切ないように 厚い床敷きに改修する.

※プール並みの箱状床張りによって,地震時の地下液状化にも耐えられる.

 これを 格子状の箱床張り補強によって行えば, 耐震性強化とすることができる.

 

   この工事により,豊洲市場建物は 使用が可能となる.

   そして 次の除染本格工事を10年間掛けて行う.

 現豊洲の土地建物を利用しながら 除染作業をするには 次の工法がいいだろう;

 

D3;除染工事は 営業しながら,地下トンネル工法で工事を進める.

汚染土を掘り出し,脱有害物質・燃焼破壊して, 固化して元に戻す.

 豊洲地区の地下に溜まっている超有毒物質含有の石炭ガス化残渣;コールタール汚泥土は, トンネル工法により 掘削して採集し, その土を 洗浄・脱硫・熱分解処理して, 清浄な土にして, それを固型・レンガ積みにして,元に詰め戻す.

 ※この工法により 建物地下の耐震補強・免振強化・液状化防御能は高まり, 好都合である.

 豊洲の既建物は, 4階中層(地下空間分あり;5階となる.)であり, 岩盤杭入れをしてない工法で

  あることをお忘れなく.

 

以上の汚染防御・除去,及び 耐震補強工事ができなければ,

 豊洲市場建物の《市場機能を持った集配センター》等の再利用計画も含めて

 すべて諦めざるをえない.

 

 

 

【築地・豊洲問題シリーズその11都知事宛提案文書9/14】

 B; 既建築済みの豊洲市場の建物は 市場建築の基本的なコンセプトを間違って建てたもの.

現建築済みの豊洲建物は, 300億円掛けて 途中投げ出して没となった『築地新築設計プラン』を そのままコピーして 豊洲に建てたものである.

 

 この設計プランは, 競り売り市場仕様では全くなく, 流通集配の倉庫転用仕様である.

これでは 競り売り買い付け市場として使うならば, 毎日 混乱し, 作業機能不全を起こし, そしてその挙句は 営業業者の反乱がおこるだろう. そういう代物をつくったのである. 土地の汚染問題だけでなく, この誤ってプランニングした市場建物であることの認識が重要である. ここでも 不作為の罪ではなく, 行政における ‘無意欲・無知からくる お任せ適当に’という罪がある. それが行政上の瑕疵を生み出す.

ということになると 豊洲建物は 生鮮競り売り買い市場としては 使わない. むしろ その建築仕様にあった, 物流集配倉庫として利用する方が 理に適っている.

  となると 豊洲の再利用計画を探究する最初の発想は 《公設物流集配センター》である.

しかし 単純に 物流センターを造っても 成功はしない. 流通界は ‘走っている生き馬の目さえ抜く’といわれるぐらいの 激しく流動する選択競争の業態世界である.

 《集配倉庫》では,単機能であり, 流通システムのニーズが単純化してしまう. そこで, 《市場機能を持った集配センター》の構想が出て来る.

それで このことのマーケティングを突っ込んで考究検討することが求められる. 以下に述べる.