生命 自然の交流/共同のいとなみ

エクセルギーなLife&Housingラボ(NPO) 自然の循環性に生きる生活と住まい方/営みの提案交流ブログ

青少年のための科学の祭典 発表ワークショップ参加

「青少年のための科学の祭典」参加企画

;発表者グリーンネックレス     2014.8.28

日時;平成26年8月31日(日) 9時30分開場  場所:東京学芸大学N棟N207

今年度テーマ;   体感から学ぶ住まいの温熱環境

 

発表テーマ「住まいにおける風の役割」

最近の建売住宅の建築コンセプトは,断熱・完全密封の家屋に,エアコンをガンガン稼動させて,室内の温度・湿度環境をつくりだす方式です.本当にこれが,快適になるのでしょうか.何か,生合成アミノ酸調味料をガンガン使ってつくられた食品が,「美味しい」ということと同じ発想です.これが,本当に美味しいのでしょうか.

  植物は,気孔を持ち,呼吸しています.微かな,柔らかい,優しい風がなければ,呼吸が止まって枯れてしまうのです.冬季に温室に密封して置かれた植物は,根が腐って死んでしまいます.あるいは,室内のエアコンの前・下に,長時間(毎日ということ)置いておくと,葉が枯れてしまいます.そんな体験をなされた方もいらっしゃるでしょう.植物だけでなく,動物も,皮膚で呼吸し,それが進化した呼吸器官で呼吸して生きています.環境を感じる最も高いセンサーは,動物にとっても,皮膚・呼吸器の呼吸なのです.だから,最も快適な住環境・都市環境の一つの大切な条件は,皮膚・口鼻・体に,微かな,柔らかい,優しい風が吹くことです.

  この企画主宰者のグリーンネックレスは,最高の快適性は,自然の循環性に生きること・交流することにあるのではないかと,住環境,及び都市環境の設計・企画・建築・建設を追及してきました.この科学の祭典においても,一昨年度「室内周囲面の温熱調整と体感度」,昨年度は「室内環境の湿度の役割,ポア珪藻土壁の実験と壁塗り体験」と発表しました.

今年度は,テーマに,「体感から学ぶ住まいの温熱環境」を掲げて,「住まいにおける風の役割」を研究・展示しようと準備してまいりました.さらに,参加者のワークとして,風鈴を製作します.

風ってどんな音楽を奏でているのだろうか.

あなた自身が,作曲家であり,指揮者です.

どんな風鈴を作ったら,どんな音楽が奏でられるのか.    楽しみですね.

 

展示発表・ワークショップの内容

 

A;住まいにそよぐ風を日本の家屋は巧みに作っていた

    家屋の窓の設計;

南窓は大きく,北窓は小さく.

出口がなければ風は通らない;浴室,あるいはトイレの窓の作り方

北側の下窓の効用

厨房,あるいは階段の吹き抜けの効用

京都町屋の中庭の設定

養蚕ヨウサン農家の2階構造と窓の採り方

東京多摩地方の農家庭樹木の植え方

★家を樹に街を森に;ビルの壁も,道路面にも植栽を.街に風の路を設計する.

※家屋模型を持ち込んで,色糸で,室内の風の路を展示

B;風が奏でる音楽と光

  インドネシアバリ島の三つの風鈴   ※3点とも,通販御取り寄せショップ名『アジア工房』

    ◇バンブー・ココナツ殻でつくったウィンドチャーム;癒しのナチュラル・プリミティブな音色

   ◇虹色の木の葉が奏でるすりガラスのウィンドチャーム;透き通るような音色の手作り作品

   ◇15音階の音色を奏でる金属細管パイプのウィンドチャーム

日本の風鈴;  ガラス製と鋳造製

音楽のアンサンブル風鈴試作品

C;工作のワークショップ;音楽を奏でる風鈴を手作りしてみよう.

   材料

  直径30ミリの金属パイプ   ※鋼パイプ180センチ569円から,3人分取れる.(一人分190円ぐらい)

★パイプカッターφ32㎜カッター1219円を購入して,パイプを3本の音階長さに切り取る.

★各パイプの上に,吊るし穴を開ける.※メンドクサイならば,糸で輪通しをして,吊るしてもいい.

  撥バチ・plectrum用の錘オモリ

★硬い木製か,金属の金具  ※木製のときは,事前に製作のこと.

  吊るしリング

★カンズメの空き缶を利用して,上下の円形部分をカンズメ切りで作る.  ※事前に製作のこと.

  吊るし糸

    ★太目の糸※円の中心バチを吊るす糸は,回転が良くて,捩れに耐えられるようなナイロン糸にすること.

  風受け羽根紙

★風を受けて,ランダムに動く羽根を吊るす.

材料は,スーパーから買った果物の透明のトレーが,薄くて軽く,しかも形を維持して風を受けるので,最適である.  ※参加者が,家に持ち帰って自分で切って吊るすようにさせる.

※ランダムに,微風でもよく動くようにするには,紙の広さ,形は一番どうしたらいいのかを自分で研究する.羽根の作り方も,科学の凄い原理(流体力学)が隠されている.これもいい勉強になるよ.

※カラープラスチック紙でやるとカッコウがいい.光が反射して,室内に模様のモビールデザインが投影される.

作り方の原理

1)平均律音階の仕組みとパイプの長さ

※今回の工作は,3音階ドミソの3本のパイプのみで作る.長さの比率は,1:2/3:1/2=6:4:3

2)円形のリングに,3本のパイプを上の高さを合わせて吊るす.

※糸の長さは,吊るす結び目分(5㎝)→リングまで(15㎝)→パイプまで(10㎝)→結び目分10㎝=40㎝ぐらい

★3本の錘を吊るして,重心が真ん中になるように吊るすには,どうしたらいいのかな.3本は何度ずつかな?

3)リングの中心になるように,撥オモリを吊るす.

※吊るす先端結び目分(5㎝)→「撥をパイプの真ん中でクリップで留める(15㎝)→一番長いパイプの下端まで(30㎝)→風受け羽根に錐で穴を開けて,クリップを付けて吊るす(5㎝)=55㎝ぐらい

★風鈴部品の全部をまとめて合計4本の糸を吊るす先端で束ねて,輪を作って縛る.吊るすとき,この輪にクリップをつけて吊るす.

 

風鈴作りの進化

◇音階をドミソだけでなく,ドファラを加えて,5音階にする.更には,《沖縄音階》にすると,森山良子の『サトウキビ畑』が奏でられる.

◇風鈴撥は,真中の1個だけでは,外側にも付けたい.→割り箸の細木を使って,両端に吊るせばいい.

◇1オクターブ分の音階パイプ8本を一直線に並べて吊るす形にしたときは,鉄琴を合計4本の撥で叩くように,撥はどういう形の,どういう吊るし方をしたら,いい音楽を奏でるようになるか,この《究極の風鈴》を君は作ることができるかな?

風鈴を吊るす場所は,室内の窓際である.屋外は,風によって鳴る音の管理が面倒である.

エアコンに頼らないで,窓を開けて(風が抜ける方の口も開ける)風のササヤキ;風の音楽を聴こう.

涼しい風を室内に入れるには,風を緑の葉っぱのトンネル路に通せばいい.猛暑日でも,風を30℃以下にできる.そういう緑の環境;街をつくる,それが,本当の快適な家のはずです.

STAP細胞騒ぎ 根本から間違っていないのか(その2)

 実験とその論文発表,及び再実験と検証

ということになると,実験とその論文発表,及び再実験と検証も,このことを充分に認識して掛からないといけない.

 

1外部のストレス性刺激による細胞:遺伝子変異は,その複合度・進化の度合いが異なるということ.更にはそれぞれの出現確率は特定的である.これを癌細胞発現の状況と単純にくらべてみる;その発現は,日当たり発癌個数5/生体全細胞数60兆個= 8.310-5 となり,10=10,0000分の1オーダーレベルの発現率の問題である.

  だから,STAP細胞に関わる実験・検証再実験,及び発表に当たっては,少なくとも10万分の1単位のオーダーであることを念頭にされたし.これは,また細胞育成における逆進化の進度レベルにもよることを同時に留意してほしい.

 

2この確率での再現実験にあたっては,その方法が国際特許事項ということもあり,公開できない部分もあろう.それだけに,その根拠:依拠データは次の条件を満たすことが求められる.

A;何時・どのような概略の実験をしたか:実験のアカウント性の明記

B;その結果は,生データを必ず,原資料として提示・掲載すること.このデーターの使用は,公開性である.

C;STAP細胞生成の手法の核心は,国際特許とも関わり守秘してもいいが,そのデータ解析と説明のためのデータの加工は,その加工方法を同時に明記すること.これは秘密事項ではなく,Accountabilityである.

D;現代の科学技術は,その処理が,高度の装置によるものであり,このシステム自身の検証もまた,その信頼性を担保すべきである.

 

論文発表にあたって機密の厳重な管理と国際特許同時申請を

発表にあたっては,その特許性を担保することを厳重に守ってほしい.現代の科学技術は,産業技術の発展とそのレベルによって,それが直ちに実現技術となり製品化される.その商品化価値は時には何兆円以上ともなる.STAP細胞現象の研究はそういうレベルの研究であることをクレグレも自覚してほしい.研究業界・マスメディアにあっても,この必要な機密性の保持について,充分な理解と配慮が求められる.

この点で,4月9日の小保方さんの記者会見は,iPS細胞発表時の山中伸弥氏と同様に(むしろここから学んだと言った方がいいのだろう.),マスメディヤの抉り獲らんとする咬みつきに,自らを自制して耐え,公表できないことは,拒否して発言をなされていて,立派であった.

若い研究者の偉大な挑戦が,突出して騒動となったが,こうした発表においては,内容結果の発表時と同時に,細胞形成の手法の最も重要な核心となる技術については,国際特許を申請しておかないといけない.記者会見での発言で,「コツがありますよ」なんてサラサラと言えるものではない.また,それを「言え.でなければ信用できない」と脅すようなことは,あまりにも聞く方が未熟だ.

論文指導というが,一番大事な指導は,この国際特許申請である.理論論文の場合と異なる.これは,即実現技術から,産業技術となり,何兆円の商品価値となる技術である.余りにもオットリ構えすぎる.これもまた,自由闊達を旨とした初代創設者仁科芳雄博士の気風を引き継ぐ理研の体質なのであろうか.

 

 

 小保方氏等の研究の評価

 

1枝元STAP細胞・万能幹細胞等それぞれの細胞育成史レベルのSTAP細胞に対して,そのメカニズムを分子生物学の重要テーマとして位置づけて,今後総力を上げて,何十年も掛けて追究して解明することが求められる.この展望から見れば,今回の小保方論文発表は,端緒となり,大変重要であった.

 

2そして,器官部位・機能体の病変異をその部位の細胞群のSTAP細胞とその部位細胞の共同による作業で修復ができる医療の展望につながるものとして,このSTAP現象を重視することである.今回の小保方論文はそれにつながる大変重要な提起であった.

 

3またこのメカニズムの解明が,発癌性病変のメカニズム解明の重要な体系と同型をなしており,がん医学の進歩にとっても重要な契機となるものである.

 

 

最先端技術の発見・発明は,リスクが伴う  だからこそ挫けずに前へ

小保方氏をはじめ研究者のSTAP細胞研究に対して,‘挫けずに更に前へ’を期待する.最先端技術の発見・発明は,リスクが伴う.失敗が伴う.それを恐れてチジ篭ってはいけない.一千回・一万回のうちの一回の事実の出現でも,それが事実として科学現実の真実となる.そして科学の世界では,確実に大きな発展に繋がる,大いなる基盤となる事実となるのである.惑星間帰還衛星‘はやぶさ’の開発グループの‘リスクが伴う  だからこそ挫けずに前へ’という気概には,大変勇気付けられる.STAP細胞研究もまた,国際的にも最先端の研究であり,その開発は最先端技術である.

 

日本の科学研究業界,及びマスメディアの品の悪さ・知性の低さが露呈/ ともとられよう

日本のマスメディアが,彼女の私的なことまで,穿り出して騒ぎ立て,研究業界でも,出た釘を「捏造だ・悪意だ・全く未熟だ」等の悪罵を投げて,パッシングしては,ミットモナカロウ.そういう発言・報道をする方こそ,‘魑魅魍魎チミモウリョウ’である.ここで‘チミ’を逆さまに言い換えると‘未知・未明・無知’であり,自分が何を言っている理解してないということ,そしてさらに‘モウリョウ’を‘モウロウ’と読み換えれば,STAPなることに朦朧としているのである.

 

STAP細胞の探究は,世界の科学技術における最先端のテーマである.今後必ずこの小保方論文に刺激されて,確実な技術を持って,鮮やかな研究成果が発表されよう.そのときに,今回の騒動にみる研究業界とマスメディアの異常現象は,‘下っ端の無知な森の石松’であったと笑いものにもなろう.そう覚悟をしておいた方がいい.

 

(執筆担当;エクセルギーハウス技術開発研究所主宰Y.K)

STAP細胞騒ぎ 根本から間違っていないのか(その1)

小保方晴子氏の『STAP細胞論文』騒動について

細胞生育史系;細胞分化再生の発生分子生物学における基本問題を問う

ScienceCritique-WebJournal「風そして嵐」  /2014.04.13

  

大変な騒動となったSTAP細胞の論文発表について,研究業界・マスメディアは,発生分子生物学において,基本的なことで無理解があり,それが,様々な誤解と生み出しているのではないかと思えるので,敢て,このレポートを為したものである;STAP細胞について論評するときは,発生分子生物学からいえる,基本的な以下の二つの視点を充分認識して言動をなされてほしい.だから小保方氏らSTAP細胞研究者もマスメディアからの取材・報道の場面ではこの基本認識を相手方が理解されているかについてよく読んで発言した方がいい.

※この基本認識はまた論文発表共同研究者も(小保方氏ご本人自身もと思える節がある)言えることである.というのは Wikipediaの検索記事でさえ,STAP細胞の様態について誤解があるからである.

 

STAP細胞研究発生分子生物学からの基本的視点

①‘STAP細胞はある・ない’ではなく,どのようなSTAPかの問題である.

②遺伝子の変異発現には,2形態がある;

一つは〈確率的な発現〉であり,

もう一つは〈特定条件による必然的な発現〉である.

STAP細胞現象は,前者の場合である.

 

 

STAP細胞とは

             ※以下の文中でのSTAP細胞についての記述は Wikipediaを参照したが必ずしも文言は同じでない.いくつかの重要な点で改変したことをお断りしておく.

刺激惹起性多能性獲得細胞

Stimulus-Trigered Acquisition of Pluripotency複数性・多元性Cells

 /動物の体細胞に 外的刺激ストレスを与えて,分化多能性を獲得させた細胞/

である.これをSTAP細胞の規定にして以下に考察しよう.

そもそもSTAP細胞の仮説に至る研究の発端は,「動物の中でもイモリは,器官部位を傷つけるなど,外部からの刺激を与えれば,その部位の細胞に生育できる再生能1を持っている.これは人も含めた哺乳類にも,この原初的機能を持っている細胞がある:そういう遺伝子能を保持している,あるいは進化過程を複製して,進化の過程でも失われないで2細胞自身の個の育成に遺伝子機構で保持しているのではないのか.」ということであったという.

    1)は,一般的には(Wikipediaでも)「万能細胞化」と言っているが,そういう概括ができないコンセプトであることに注意してほしい.iPS細胞の場合は,まさにあらゆる部位のへの進化生育能をもった万能細胞であり,〈分化万能幹細胞〉といえる.STAP細胞はこれとは異なり,〈複数性・多元性の能力獲得〉を持った細胞である.その能力は,再生性;再び生体のその部位細胞になりうる能力もあり,無限増殖性もあり,部位機能の複数性の獲得もありうる/というものである.こうした多能機能の細胞への振り戻しがSTAP細胞である.誤解なさらないようにしてほしい.

    2)は,H大学のC.バカンティ教授らは,「分化した組織内に小型の細胞が極少数存在しているのではないか」という仮説を立てて,探究してきたものであるが,その実験の過程で.小保方氏が,それはむしろ,〈幹細胞は在って,それを取り出すのではなく,操作によってできているのではないか〉というコペルニクス的発想転換をして,実験でそれを探究してきたものである.

部位機能喪失細胞に対しての自己補修能がなければ,生物個体は存在しえなのであり,それは細胞・遺伝子機構の進化学からも重要な視点である.日本の分子生物学には,遺伝子機構に取り込まれた,このような進化学的変異・変化・発達の観点が欠落している向きがある.それで,Wikipedia記載者の記述とは異なって,※2)を追記して,これを強調したものである.

 

 

1 STAP現象は‘普通に起こる’.問題はどのようなSTAP細胞であるのかということ

  細胞生育史系の4形態

生体部位でその特化した機能性を持った細胞に生育する形態は,いくつかに分類される.細胞の成育史系で,A;入れ替え補充・補強・修復ができる細胞と,B;‘その部位において構成要素は新しいものと入れ替えるが,機能単位の個として一生変らない細胞’に分かれ,更には,C;途中で損傷・変異して変異したままでその部位機能体の一部を構成しているもの,そしてD;全く機能性を分担しないで,増殖性にのみ特化した細胞,すなわちがん性細胞である.

細胞生育史系の3レベル

変異形態だけではなく,細胞成育史系のレベルの視点も重要である;

分化万能性機能を持ったものを幹細胞と呼んでいるが,その生育史系も,このあらゆる部位細胞に生育する分化万能性細胞だけでなく,特定のその部位の細胞に生育できる固有育成性のある細胞もありうる;このSTAP細胞で,皮膚細胞などAのように再生:自己修復性ができる部位細胞ではなく,心筋細胞などBのような場合の,その部位の組織細胞に分化再生を止めた細胞においても,この部位の細胞の始原に戻って,再び細胞分化;育成生産性を獲得できる分化生育能を獲得したSTAP細胞がありうる.

今回の小保方氏らの研究は,その可能性を見出す契機となるものであった.今後のこの視点分野の系統的な研究もなされることとなるので,この細胞を‘その部位の幹細胞’とも言えるが,改めて〈部位再生性STAP細胞〉と概括する.あるいは〈枝元STAP細胞〉と呼んだ方が分りやすかろう.

以上から,細胞分化発達・生育史レベルは,3段階になる.

分化万能性を持った幹細胞    特定の部位の生育始原となる枝元STAP細胞特定の部位細胞

 

がん性細胞変異の解明につながる

細胞変異の典型は発癌である.がん性細胞とは,正常な遺伝子群による正常な機能を持つ器官・部位の生体細胞から,ある一定の内的,あるいは外的作用によって,機能の機構変異,それを指示する遺伝子によって,増殖性のスウッチが入り,器官部位の機能を果たしながら,あるいはその仕事を為さないで,無限増殖をする.それが癌性細胞である.こうしたがん性細胞の発生は器官部位へ分化多能性ではないが,その部位の細胞に寄生生存できる,自己増殖性に特化した一つの変異細胞である.これはその変異様態は,STAP現象と同型の部分があり,だからこそ,STAP細胞の研究が,がん性細胞変異の解明とその治療に関わる重要なテーマともなりうるということである.

 

このようなことがら言えば,‘STAP細胞が存在するのかどうか’ではなく,探究されることはどのようなSTAP現象なのかその細胞は細胞発育のどのような段階の細胞なのか,その細胞のもつ機能は,どのような複合機能性なのか/ ということである.

細胞生育史系で,全ての分化の大本となるのは胚細胞・ES細胞等の〈分化万能幹細胞〉であるが,これだけの視点ではなく,〈部位の枝元幹細胞〉もあるということである.問題はその変異が育成のどの段階まで遡って成されたもののであるかである.この細胞育成進化の度合いを必ず,認識して探究・議論,発表してほしい.

医療への応用が期待されるのは,部位細胞の生育進化の根元に位置付き,すべての部位細胞に生育する万能性の幹細胞だけでなく,その部位に特定化されて,その部位で生育し,その部位で機能を共同できる細胞の始原となる細胞である.この細胞もまた,再生医療では重要となろう.STAP細胞の研究は,部位細胞修復再生性の可能性の探究であり,さらには変異形態Dのがん性細胞の発芽・発育の様態の解明に繋がるものである.

 

2遺伝子変異は外からの作用に対して,その変異現象の出現には二通りある

これを認識してないと,細胞変異:遺伝子変異発現は 理解できない.

A;確率的発現:遺伝子の確率的変異現象

B;必然的発現;外的作用で遺伝子の特定の複合機能群が変異する現象

  Aの事象 更に高度な解析によって,発現の環境条件が特定化され,Bの事象となることもある.しかし 全てがそうとはいえなく,原理的に 確率的発現の現象である場合もある.このことも留意しておくようにしたい.遺伝子による発現現象は サイコロを振って結果を出す:現象化する事象もあるということを キチンと認識してほしい.遺伝子・分子発生生物学は チョウド 量子力学の世界と事象が似たところがあるということ.

 

 

iPS細胞は特定の外部作用によって発現するBの現象であるが,今回のSTAP細胞は,Aの確率的変異現象である;外部から,その細胞にフィットしたストレスを与えると,細胞に変異が起こる.その変異は遺伝子変異であり,その発現は,確率的に起こる/ ということである.このことの認識が間違っていると,‘理解の混乱’が生まれ,再実験の失敗で即否定となり,論文評価の混乱が生まれる.

睡眠障害を自己療養で治す 眼球運動による誘眠ディバイスをつくる

 

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メーカ‐へのお願い→→是非こうした器具を作って商品化してほしい.

睡眠障害の人は,1夜の睡眠サイクルが レム・ノンレムの1サイクル(2時間ぐらい)を2回ぐらいしか摂ってないのではないか; 寝付きが悪く,頭の中を思考が駆け巡ってなかなか眠りに入れない,あるいは,眠ってから2サイクル4・5時間後には目が覚めてしまってその後眠れないなど...こうした人は 現代の日本人の3人に1人はいるのではないだろうか.就寝したらすぐに眠れる・途中で起きてもまた眠れる,それで1夜で睡眠3サイクルは確保したい.睡眠不足状態が永らく続くと,心の病だけでなく,免疫・代謝性異常のバックボーンとなる.それが生活習慣病といわれる糖尿病・自己免疫疾患等の発病となる.この装置の発想は,EMDR療法の眼球運動による脳内の局所エネルギーの発散にある.クライアントに負担が掛からないということでWHO推薦の療法である.それを睡眠障害に応用・転用するという発想で作られたものが,この誘眠ディバイスである.

睡眠障害の自己療養 EMHTの理論★★ 根拠が分らないと実践できない

EMDPの原理を

睡眠障害の誘眠サポートに転用させる  (シリーズ2/6)

その根拠を考察する

 

 

EMDR療法とは

これらの装置の原理となっているEMDR療法はWHO世界保健機関2013年に「クライアントの負担が最も少ない治療法として推奨」したというものである.その専門的な意味は次の通り;

EMDR療法は,もともとは,トラウマ・うつ病治療の心理療法で生まれたものである. それは

眼球運動を為さして

→ネガティブな感情体験の記憶にアクセスして

→その妥当な再評価を為して→その本来の場所(過去)へ埋葬(再処理)を促す.

そのことで,もとの体験記憶に付随しているネガティヴな感情を解消(脱感作)する.

 というものである.

治療現場の映像,その解説の脳内Figureを観察すると,脳内の興奮性・ストレス:脳内エクセルギーの局在を散らばして,散逸による脳内エントロピーを解消する:消失させる/とみれる.

脳内活動のこの視点は,著者独自のものであるが,大脳・心身内部におけるエネルギー,その状態・散逸指標としてのエントロピー量による解析は,これからの大脳心理・生理学の研究課題となろう.

エクセルギーとは:有効エネルギーのこと.細胞活動にとっては必要なエネルギー・使用している状況(環境)エネルギー

エントロピーとは:エネルギー(細胞群にとってはエクセルギーの散逸状態の指標量

   

EMDRの訳語は分りづらいので

Eye Movement Desensitization and Reprocessing

        翻訳では「眼球運動による脱感作および再処理法」となっているが,分り難いので言葉の解説をしておく.特に心理療法で使う「感作」が我々クライアント;素人には大変分り難い.

Desensitizationsensitiveが「感受性が鋭い・敏感・繊細・感じやすい・気にしやすい・神経質」等の意味であり,そして接頭辞deが「から離れて・を除去する・を下げる・降ろす」ということである. そうなるとこの療法では‘過敏性を除去する’が体感として分りやすいだろう. この感受のつくり換えを感作というのであろう. 一方 Reprocessingは「始まりから終わりまで,目的に達するまでの(脳内作業の目的的な)過程・進行」をre再処理するということ.この療法の創始者であるフランシーヌ・シャピロ女史自身はむしろ,この機能に絞って「再処理療法」とネーミングすべきとしている.

※この頭文字記号とは別に以下に〈眼球運動による脳内ヒーリング・誘眠自己療養〉を,記号EMHTで表す.こうした意図の眼球運動による誘眠を単にEM誘眠と表記する.

 

 

 

1.睡眠障害の誘眠サポートに転用

睡眠障害の場合も,脳内症状は同様である. 睡眠障害鬱・心的外傷性等のネガティブな感情体験への固着ではなく,脳内活動としての思考の固執である. その興奮性の部位は左脳前頭葉であろう. その治療の一つはここに固着しているエクセルギーエントロピーを散逸させて,解消させることである.これを薬剤による強引な脳内操作ではなく,眼球運動をアクセスの梃子にして,自己暗示的に誘眠をサポートすることである. この方法は,EMDR本来の治療対象となっていたトラウマ・欝症状の心理療法と同じく,睡眠剤等の薬剤投与と異なり‘クライアントの負担が最も少ない治療法’となりうる.

EMDR療法の創始者F.シャピロ女史も,おそらく催眠療法で,眼球運動と自己暗示を使うことからヒントを得たものではなかろうかと思うのだがどうだろうか. このニっの手法両方とも,自己脳内領域にアクセスする方法としては,安全で適切である. そこから,睡眠障害の自己治療として誘眠する場合は,意識・無意識の領域で再処理することではなく,脳内の局所興奮性部位にアクセスして,そこのエネルギーをエントロピー散逸させて,解消する.こういう脳内のHealing過程を為させるということである.

 

2.乳幼児を寝かせる時のSleeping Song Sleeping Toyと同じ効果

現代人が情報画面と付き合って長時間曝される.ここにおいては,視覚を通して大脳の一部を過度に興奮させ,エクセルギーを偏在している状況で,睡眠障害を起こし,こうした状況が永年蓄積して,一つの脳内環境習慣病として,睡眠障害,更にはうつ病・対人恐怖症等の心因的症候を呈する一因となっているのではないのか.だから,その療養はその部位にアクセクして, その領域のエントロピーを散逸解消させることが有効ではないのか.これにはEMHTによる誘眠が乳幼児を寝かせる時のSleeping Song Sleeping Toyと同じ効果が発揮されよう.

幼児が眠りにおちいるときの状況を観察すると,Sleeping Toyの周期的な運動へ追視して眼球運動をなしている. そして傍らで,母親がマリヤのように優しく癒しながらSleeping Songを歌って寝かせるだろう. この様な寝かせ方はおそらくどの民族でも同じだろう. ここには,発達した大脳を持つことになった現生人類のいわば必然的な病となる睡眠障害を自己療養で直す大事なヒントが秘められている/と思える. それがEMDR療法の原理と通底するものである.

誘眠ライトを追視していると,揺ったりと漂う・軽く酔った感じとなる.乳幼児を揺り篭ユリカゴで寝かせると同じで,EMHTによる誘眠は,こういう脳内現象をつくり出すことが秘訣ではないのだろうか.このとき一体どういう脳内現象が起こっているのか,脳内の活動部位・領域において,大脳内の活動シナップス群のFigureに埋め込まれているエネルギーの散逸状態:エントロピーと密接に関わっているのではないのか,心理・脳内生理学で明らかにしたいものである.

※この〈脳内Figureエントロピーという量の設定と,その解析の理論はまた別に考究する.

※ここで言うFigureは,ピアジェの心理理論に依拠したものである. 詳しくは.ピアジェ『知能の発生』(翻訳谷村等訳ミネルヴァ書房昭和53年刊)などをご覧下さい. USアメリカで発達させた心理療法は,その理論グラウンドにピアジェ理論がある/というのが私の読みです.

 

3.レム睡眠への作為的なFigure

これは,覚醒と睡眠の境界期‘ぼんやり朦朧状態’において,眼球運動によってレム睡眠と同様の心理状態のFigureを意図してつくる/ということではないのだろうか. レム期睡眠の特徴は,グルグルと動かす眼球運動で,この後にノンレム睡眠期が起こり,この2過程で1睡眠サイクルを構成する. およそ2時間間隔ぐらいでこれを何度か繰り返す.‘よく眠れた’とは 5回のサイクルとなる. ここで提唱しているEMHT方式による誘眠は,このレム期睡眠の脳Figureを作為的に形象する方法となってくるのではないだろうか.

ヒーリングにとっては,Figureを作為する外部刺激となるimageは,自然の造形的であるということが大事だ.この造形の基本指針は,自然造形の数理解析であるフラクタル幾何図形にある.

脳内活動における脳内Figureそこにアクセスする外部からの導入Figure,その共振現象という視点はおそらく大脳心理・生理学ではユニークであり,これを重視してこの分野の医学・療法の研究をしてほしいものである.

フラクタル幾何については,このレポートの後半で述べる.

 

4.意識の向く目標を転換させる

このEMHTの機能は,ライト・映像への追視に意識を傾けさせることにある. 眼球の追視行為が始まると,思考循環が停止する.それでもまたこの思考駆け巡り循環が始まったら,自分でライト・映像をまた動かす.この自己作為によって,脳内の活動の意識において,目的的思考をしているという意識活動の目標が転換させられて‘頭の中で思考が駆け巡る’がなくなる. こうして脳内の思考展開部位のエクセルギーエントロピーが散逸・解消される.  F.シャピロ女史も,EMDRにおいて自己動作の重要性を指摘していたところである.

 

 

このレポートによるEMDR方式の誘眠ライト/シーンの開発構想は,以上のような睡眠の心理科学の探究に基づいて設計される.これが睡眠障害の自己療養となれないのか,その問題提起のための試行:実験である.

※睡眠について推薦したいサイト記事では【フランスベット社「あなたの安眠をサポート眠りナビ」,あるいはiGotit「眠れない夜にストンと眠るための7つの方法」「             睡眠とノンレム睡眠を理解して質の高い睡眠を手に入れる方法」などをご覧下さい. 大変いい内容です.

 

睡眠障害は生活習慣病 自己療養のアドバイスと誘眠装置の開発(シリーズ最終版)

視覚エフェクトを使って  睡眠障害自己療養のための

眼球運動による脳内ヒーリングEMHT用に

新たなコンセプトの機器・プログラムを

メーカ‐に求める

 

 

【改良コンセプトⅠ】

PCを映像機能で高め,プロジェクト・スクリーンのセットで

TV画面を配信している映像を見るのではなく, PC接続で,自分で選択・制作できる自由度の高いスクリーン画面を見る時代である.そういうパーソナルな自由操作性の映像受容時代である.その一つとして,寝室で使うPCスクリーンがほしいということである.さらにまた,現行のようなPCTVの繋ぎでは,外部情報の導入回路,及び映像化回路が重なっており,設計では全くの無駄となっている.

PC自身も,動画・Windows Media Player,視覚エフェクト等,映像機能で高めた,あるいは特化した製品を求めたい.  映像特化機器にするために,現在のPCで必要としない機能・装置は切り取る.操作がわずらわしいだけである.

さらに総合多機能性装置としては,現在のオーディオの搭載機能は,大変優れている.新たなPC映像機(あるいは映像パソコンと呼んでもいい)は,これらの機能を取り込みたい.そうなるとこの新たな映像PCは,別のイメージネーミングでは  映像オーディオと言ってもいい.新たな機器は音楽を音だけではなく,それを映像化して投影する装置にしたいということである.

例えば,□KENWOOD社製『UD-A55,あるいはRD-UDA55を見てほしい.31種類の機能が付いている.映像パソコンに装着してほしい機能は例えば;

1)メモリー機能・曲選択機能,各種音源選択機能等である.

2)再生回数の設定,そして,何回かの再生で,画面をフェイドアウトにする機能がほしい.

2)枕元で操作できるようにリモコンをつける:PCには既にそのリモコン機が付いているか.

3PC本体自身の自動OFF装置・タイマー機能付きがほしい.

 

【改良コンセプトⅡ】

視覚エフェクト専用のTV画面,あるいはスクリーンがほしい

現在のTV画面での映像はEMHTにとっては相応しくない;ドット密度・輝度も高い.メーカーは永らく,TV画面として,色彩も含めてこれをいかにして高めるかを技術的に進化させてしたといえる.EMHTは,大脳への刺激による興奮性を如何になくし,局所的に溜まったエントロピーを散逸させて大脳をヒーリングするというものである.だから逆に,A:ドット数,  B:輝度をウンと落としたい.更に現在のTV画面では,暗部にも実際は電子が当っていて,刺激性である.これを完全に無くしたい.このことは,プロジェクター・スクリーン方式にもいえる.スクリーンは,むしろ光らない,C:輝度を吸収する方がいいのである.下地輝度ゼロのスクリーンである.

そうなると, 視覚エフェクト専用のスクリーン・あるいは有機EL画面は,これら現行の映像画面と全く異なったコンセプトによって,A,B,Cの条件を持った新た下地輝度ゼロ画面ンを設計する必要があろう.現行スクリーンは既にクロスであるが,有機ELを用いた現行のTV画面も,構造が容易であり,超薄のクロスのようにできるだろう.

この下地輝度ゼロの新たなスクリーンと従来のTV有機EL画面との切替え装置を持ちたい.そうすれば,視覚エフェクト映像も含めた従来のような映像を楽しむことと,EMHT療養の両用が切替え装置でできる.

それができない技術段階では,プロジェクターの方が下地部分の輝度遮断が容易にできるのであり,これによって投影しするスクリーンは,寝室用にはこの三条件コンセプトの新たなスクリーンに架け替えすることである.

画面サイズは,幅50cm・長さ150cmの横長の大画面がほしい.就寝時に壁にかけた画面・スクリーンを眺めて,眼球運動角度が45度ぐらいとなるようにすること.

★この形状;幅と長さの画面で眼球の往復だけでなく,自然造形の運動で眼球運動を誘導したい.

現在はこの目的で特化した製品は発売されていないだろう. イヤ既に製品化して商品となって売られているかもしれない. 調べてみヨット!是非ほしいものである. 視覚エフェクト特用映像装置・スクリーンである.

 

【改良コンセプトⅢ】

EMHT療養用の視覚エフェクト映像がほしい

現在の既成で為されている視覚エフェクトのFigureは,図形の動きは縦方向が多くて,このままでは,あまり眼球運動が誘導されなくて,EMHT療養に合ってない. また多くが中心からの噴出し図形である.

このソフト設計を代えて,視覚エフェクトのソフトを新たに設計してほしい.

音・色6要素による電気信号の2次元図形化Figurizationを回路設計する必要がある.

音源電気信号の2次元図形化Figurization

音の高低,②テンポ,③音量,④音色,⑤光源の色,⑥点・図形の明るさ

音楽の曲:楽譜を映像化して,自然の造形で投影・映像するエフェクトにしたいのである.

ルックスは選択可変とする. 療養では,ルックスは,lux以下の極薄光でいい.

★音色分解が大変ならば,元波形を時系列で切断してその区間の音程を12等分して表現してもいい.

EMHTに適合したFigure

現在の装置・プログラミング・ファイルでいいものは,精々次の2つしかない.

  F.シャピロ女史・EMDR療法で使っている眼球往復運動ライト装置

  YouTube投稿記事『最強快眠BGM

EMHT療養用の視覚エフェクト映像がほしいのである.実際にプログラミングして試して交流することで,この映像を進化させたいと願う.EM誘眠で効果的なFigureはどのようなものか,全くこの視点からの研究はなされていないのではないかと思う.

 

眼球運動を誘導し,脳内局所部位のエントロピー散逸を為さしめて誘眠するFigure:スクリーン図形は次のようなものが設計されることを望む;

①ユッタリ周期性のあるテンポの映像を基本にして,

②左右・上下,中心噴出し形,楕円・双曲線周期形など,

③波動的・雲の動き,水の流れ・波紋,あるいはそよ風的な自然な映像がほしい.

蛍が飛んでいるような感じがいいのだろう. それらは要するに,フラクタル幾何図形である.自然の造形とはフラクタル幾何図形である

 

映像はフラクタル幾何表現の運動図形とする.

眼球運動によるヒーリング; ユッタリと心が休まる・癒される表現は, 自然の情景が最もフィットしている. それは, 人類の出生の揺り篭ユリカゴである自然と関わっているからである.

河合雅雄『子どもと自然』岩波新書

  進化した人類種が,どうして自然との交流を癒しとしているのかが,説かれている.EMHT用の視覚エフェクトのプログラミング設計にあたっては,是非読んでほしいものである.

 

その図形的な表現は,フラクタル幾何となる. フラクタル幾何学,自然の造形の数理解析であり, 自然の造形の真理は,フラクタル幾何にある. だから視覚エフェクトの図形運動で表現させて, EMHT療養で使う眼球運動サポートをする最適なFigure, フラクタル幾何で造形することである.

それにサポートされて眼球運動を行うことで, より一層の睡眠障害の療養がなされるだろう. ここにこの視覚エフェクトを使った装置の重要性の核心がある.

一番分りやすい例は,カール・ボーヴィル『建築とデザインのフラクタル幾何学鹿島出版会pg100「楽譜:フラクタル分布の一つの原型」を見てほしい;フォースター作曲『なつかしのわがケンタッキーの家』の曲の一部をフラクタル幾何で図解したものが載せてある. この曲の図形表現で, 高速道路の側壁をデザインにすると,走行する車に乗っている人間の視覚を疲れさせないという.

三井秀樹フラクタル科学入門』(日本実業出版社1990.8刊)

   最も分りやすいフラクタル幾何美術の入門書である.

図形プログラミングをするときに,同じ著者による□『コンピュータ・グラフィック』講談社),□『映像革命』(共著,誠文堂新光社)等と合わせて読んでほしい.

 

(後半部分はここまで2014.02.20完)

睡眠障害を自己療養する アドバイスと誘眠装置の提案(6/6)

Windows Media Player視覚エフェクトこれは素晴しい!

これを睡眠障害自己療養のためのEMHTに使いこなす

 

【第1段階】 Windows Media Playerの使い方

PCを買ったときに既に内蔵させているので,それを呼び出す.

※このプログラムが取り込まれていないときは,それをインストールする.

A : 好きな曲をCDから取り込んでおく.

ライブラリー取り込む CDを挿入(自動的に取り込まれる)

Windows Media Playerに音楽曲が購入できるサイトが付いているので,ここから求めてもいい.※またプログラムを使えば,YouTubeの動画サイトからも取り込める.

B:視覚エフェクトの映像化パターンの設定

再生→(再生しながら)プレィビュー▼をクリック視覚エフェクト

→(いろいろなイメージ映像があり,その中から自分に合ったものを選択する)

 例えば,『ミュージカルカラー』→「リズミックカラー」あるいは「モーション」など

C:映像化

再生→(再生しながら)【プレィビュー】をクリック

 

【第2段階】 EMHT用の映像音楽の取り込み

Windows Media Playerに取り込んだ音楽曲をクロス・スクリーンに【ヒーリング動画】として映像する.  Windows Media Playerの視覚エフェクト自身に,いろいろの映像パターンが陳列されている. その中から, テンポがスローで,ヒーリング的で,眼球運動に合った画像を探すこと.

★映像する【ヒーリング動画】をEMHT用に独自に製作することもいいだろう.

例えば,次のYouTube投稿動画なんかは素晴しい. これを使うと面白い.

遅いピアノ曲リラックスした美しい悲しいのピアノ音楽SAD PIANO MUSIC

  Beautiful Relaxing Slow Piano Songs

★既に開設されているサイトでは, 次のものが目的に完全に合致している. チャンネル登録をして, 再生するといいだろう.

Relaxing Music HD: Soft Songs GUITAR Instrumental

     ※ただし EMHT療養: 眼球運動による誘眠用に画面を編集してほしいものである. 例えば打ち寄せる波と同調した緑青色の薄い光源を付加するとか, 地平の太陽は, 少しずつ沈んで行き, 最後にはフェイドアウトするようにしたい.

  手持ちの音楽では,次のDISCが最高にいい.  これは 14人の作曲家のピエ・イエスを編集したものである. 音楽もヒーリングで,視覚エフェクトもリズム・図形とも最高である. その中でも A.L.ウェッバーとモーツァルト御二人の「レクイエム」を是非聞き・見てほしい.

       【ピエ・イエス~安息の日PIE JESUポリドール社LONDONCD番号POCL-3797 

  ご自分で取り込みたい・ほしい曲はこのWindows Media Playerで契約しているe-onkyo musicPC画面から購入できる. この収納数は各ジャンル何千曲を網羅している.

★視覚エフェクトで,いろいろ実際にやってみて,意外とジャズ・ポップ系が合っていることにビックリした. 図形の動きがいいのである. これを,音量を切って映像するといいだろう.

 

【第3段階】プロジェクターをPCUSB接続して

視覚エフェクトをスクリーンに映像化

   PCプログラムの視覚エフェクトを使って,プロジェクターをPCUSB接続して,スクリーンに映写する. 80インチなどの大画面スクリーンで,枠のいろいろな型で製品化されている. この中でもタベストリー型がいいのではないか.

 

不眠症の悩み 3人に1人は悩み アドバイスと誘眠装置の探究(5/6)

EMDR方式誘眠スクリーン映像の設計

 

 

市販の機器で作れる

 

C方式:プロジェクターを使ってスクリーン映写

    プロジェクターによる映写用のスクリーンは軽くて白さが綺麗なホワイトマットスクリーンがいいのではないか.タベストリー型など,いろいろな型が市販されている.

※プロジェクターは,いくつかの機能レベルがある.

C1-1: 単純に内蔵されたフイルムを投影するもの. お安くて,2000円以下で購入できる. これを天井に映し出すようにしてやる. 天井が白くなければ,模造紙を貼ってもいい. これが最も安く手軽にできる装置であるが,そのフイルムの映像は必ずしもヒーリング映像ではない. そして,映写される図形が固定していて,飽きが来るだろう.

C1-2DVD一体型LEDのプロジェクター・スクリーン付きで2万円弱で売り出されている. しかしDVDで,ヒーリング映像のものがあるか,私はまだ探しきれてない.

C1-3PCプログラムの視覚エフェクトを使って,

プロジェクターをUSB接続して,スクリーンに映写する.

PCを使っての映像であり,多様に選択・自己設計で映像と音楽が選べるので,自分で作る・選ぶという自由があり,飽きがこない.また,用途が広く,睡眠障害が克服されたら.その後は普通に,PC利用の映像で利用できる.これが一番のお勧めである.

PCに接続できるUSB接続機能の付きのプロジェクターは,市価数万円でも出されており,スクリーンは,1万円以下で購入できる.合計10万円以内で設計できる.これにPCの費用が掛かる.

 

D方式:大型TVPCUSB接続して視覚エフェクトで映像化

   液晶80インチ(91699.6 177.1㎝)などのTVの大画面スクリーンを利用して,それにPCUSB接続して映し出す.有機ELを使った画面が大型のものが製品化されている. しかしこのおおがたTVでは,数十万円はする.これにPCの費用が掛かるので,全部で高価な物になる.

   

 

上記の機器で,聞きなれない事柄が出てきた.視覚エフェクトって何!それでこれについて解説する.C方式で,最も大事な技術となる視覚エフェクトについていくつか述べる.

 

   視覚エフェクト技術について

 

音源の電気信号化と視覚エフェクト

  音源自身はデジタル化されているのであり, これをステレオアンプのイコライザーと同じ仕組みで音ではなく, 光電源にすれば済むだろう. 難しい技術ではなく, 既に成り立っている技術である.マテよ既に, カッフェバー,あるいは若者のポップコンサートなんかでは,7色のライト,あるいはスクリーンで,音楽に同調して,光図形が映像されているではないか.この設計回路を使えばいいのだ.

※音響屋に聞いてみヨット.

検索;装置の名前はイコライザー,プログラムの名前は「視覚エフェクト」

※既にこの変換装置のプログラムは公開されているようだ.

次のサイト記事sango参照のこと;

オーディオファイルプレイヤでお馴染みのWinampは,URLで「linerec://と入力することによって,PCのサウンドデバイスへの入力(主にLineinとか)を使うことができるので,視覚エフェクトを起動すれば,そのLINE入力の音に連動した動きをさせることができる. ということで,WinampVJとし仕立て上げるんじゃネエノ? 

※イヤWindows既にプログラムがPC10何年前から内蔵されているではないか.

Windows Media Player音楽の再生中に視覚エフェクトを見る

Windows Media Player プレイビューモードでは、再生中の音楽に合わせてパターンが動く,さまざまな視覚エフェクト (色と幾何学模様のスプラッシュ) を見ることができます.各視覚エフェクトは,アンビエントやバーなど,特定のテーマに基づくコレクションにグループ化されています.Windows Media Player には,さまざまな視覚エフェクトが含まれています.また,より多くの視覚エフェクトをインターネットからダウンロードすることもできます. 

 

誘眠映像化の装置は,多分この範疇でいいのだろう.

   そしてトウトウやり方がわかった. 次の通りである.

 

寝つき最悪・途中覚醒で悩まれている方へ アドバイスと誘眠装置の提案(4/6)

毎日・そして永年眠れなくて苦しんでおられる人へ

EMHTによる誘眠器具Sleeping Toy  手作りでどうぞ

 

 

DIY最も簡単な仕掛け

 

A蓄光テープで天井に星座を作り,眼球運動による誘眠

蓄光・蛍光テープ】は,自転車などに貼り付ける発光テープという単なる蛍光塗料ではないので間違わないようにしてください. これはその場で光を当てないと光らず,蓄光できません. 光を当てると光るのではなく,光を当てると蓄光して,その後何時間も光るという素材です.その一番いいものを見つけました.

ニトムズ社製Look series【高性能蓄光テープN

20mm×長さ46. 品番T077   価格;698

放射線物質を全く含まない蓄光蛍光体ルミノーバを使用.室内蛍光灯で1時間ぐらい(太陽光で30分ぐらい)当てると蓄光して,暗闇で6時間ぐらい残光します.これならば蓄光量が多くて,製作目的の求めに合った充分な光を放てるでしょう.

天井のカットテープによる星座の図形は,次のようにするといい;

1)全体を楕円形にする:地球の公転(太陽の視覚運動)が楕円形だからです.そして,見上げる天空の星群・星座は円球ではなく,楕円視覚だからです.だから一番自然と感じる図形となるのです.

2)就寝姿勢で楕円の長軸を両眼と平行にして目線60度の基準線にして,両眼角度90度の大きさで,次のようにカットしたテープを貼り付ける.

目線60度基準線に,4枚, 

その+30度仰角の90度で左右2枚,   更に+15度の105度で左右2

そのー30度俯角の30度で左中右3枚,           12

目線の中心:楕円の中心には,決して光テープを貼らないこと.そこに無意識に目線が集まって,意識となるからよくないのです.

 

この仕掛けの良いところは

この簡単な仕掛けのいいところは,電気も使わず,動く操作性もない,まったく簡単な方法でできることである.眼球運動は,上記の発光点を自由に渡って注視すればいい.

だだ弱点は,眼球運動の誘導が強制されないので,頭の思考回転が戻りやすいことである.自己療養によって,睡眠の誘導の仕方に慣れて,軽度となったときには,このやり方で充分である.

 

ご自分でおまじないを創作する

この眼球運動と同時に,星座めぐりの注視をしながら,オマジナイを自分でつくって,心の中でこれを唱えて自己暗示をかけるといい. 赤ちゃんを寝かせるときと同じで,自分を自分でアヤして寝かせるようなものである.

例えばこんな感じ;

脳内にリズム感を持っていく;  「ユックリと  ユックリと」

自己肯定感で自己暗示を;  「イインダヨ  イインダヨ(この生き方で)」

「(周りの人の目は)気ニシナイ気ニシナイ.(自分のあるがままで)イインダヨ  イインダヨ」

眠れないという恐怖感を取り除く;

「眠れなくてもイインダヨ

(このままでもα波がでているので眠ったと)オンナジだよ. オンナジだよ.

自分で自分を癒すHealing の歌を心の中でユックリと謡う;

例えば「アベマリヤ」など,大いなるものに包まれているという暗示をかける.

 

 

B1【ソーラ‐発電ライト】でつくる.

最も小さな太陽光発電LEDランプに,緑青色の色セロハン紙を貼って,ウンと薄暗くしたライトを作る. これを日中は,ガラス窓の内側において太陽光を当てて発電・蓄電しておく.

    ★ソーラ‐発電ライトでつくるときは,【ソーラ‐発電ランタン】が一番合っている.

      ホームセンターで1000円ぐらいで売っている.ライトの種類はこの他にもいろいろあってペン型・誘導灯など使えるものがある.

但し購入するときの選ぶ条件は,①受光面積35×35以上で,②ONOFF2段スウィッチのソーラ‐発電ライトであること,③30分消灯タイマー付きだともっといい.

1キーライトという製品があるが,この製品では光量が小さくて誘眠器具としては合っているが,太陽光発電パット面積が20×35小さくて,曇雨天時には充分な蓄電がされないときがある. そして重大な欠点は,蓄電容量が小さくて,過放電してその後つかえなくなることである. さらに製品の中にはスウィッチが‘押しているときだけON’なので不都合である.

2)色セロハン紙は,袋状で何重かにして被せるようにする. ソーラ‐受光面は,覆いをしないようにすること. できたらば,LEDライトの本数を減らしたい.2個ぐらいが適当である.

 

B2LED人感センサー付きライト】でつくる.

人感センサー付きのライトを使って,作ることもできる.

        これは〈暗闇で人に反応して自動点灯する〉人感ライトである. この使い勝手のいいところは,ライトを振り子で動かせば,人感してライトが点き,止まれば,消灯する. (人が動くのではなく,ライトが動くことで点灯!),また点灯して動かしたいときは,振ればいい.  単三乾電池3本使用で,1年くらいは持つだろう.

        ★しかし,一番いいという訳ではない.ライトが明るすぎて無駄である.そしてライトの方向が横向きのために,クルクル回って光が点灯時に消えて見えなくなって不都合である.それでもというなら,そのために工夫が必要となる.

        1)明るさがかなり明るいので,LEDランプを2個残して後は取り外す. 電池も,センサーが働く最小電圧にする. それ以外は空電池を入れる.

2)ランプの光の方向を真下にするように,ネットで包んで吊るすなどの工夫をする.

            ★新たに製品として作るなら,メーカ‐は次のようにしてほしい. ;①人感センサーを付けて,②単三乾電池1本で1年間有効,③緑青単色で1luxLEDライト1本,④ライト方向は下向きで,⑤大きさは,高さ6㎝の円柱形で/

 

ライトをゆったり5分間,揺れるようにするには

重しをつける.

   重しの重量は,400gぐらいがいいのではないか. ライトとあわせて700gぐらいになる.私の場合は,これを次のように作った.

    350mlの小さな寸胴のペットボトルに,小石を8分目ぐらいまで入れて詰めるとこのくらいの重量となる. 振り子の時間をもう少し永くしたいのならば,重量を500gにする.

吊るし方

1)就寝姿勢の目の位置から仰角30度ぐらいの・足元の上当り・50cmの高さぐらいの位置にライトがくるように,天井から紐で吊るす.

2紐の長さは 180㎝ぐらいはほしい. そうすると, 往復2秒くらいのユックリとした振り子運動になり,重しをつけると,完全に止まるまで5分ぐらいは続けられる. この明りを布団の中に就きながら,眼球で追視して,眼球運動をすればいい.

 

この仕掛けの良いところは

1)リズムは,上記のように 1間ぐらいの長さ・重量700gで,1往復2秒くらいで,5分くらい揺れる.そして,自然に運動が小さくなって,最後には止まってしまう. 自分に合った最適な周期運動があるのだろうと思われる. それを調節するのは,紐の長さと重量でできる.

2太陽光発電LEDランプにしたのは,乾電池と違って,何回でも使えること. 色セロハン紙で覆えば, 緑青色LEDランプがまぶしくなくて,点灯したままでも全く苦にならない明るさとなり,. 振り子運動が終わっても,そのまま朝まで点けたままでいい.

 

お勧めのやり方

1)ライトへの追視に意識を傾ける. この運動へ意識を掛けると‘頭の中で思考が駆け巡る’がなくなる. 呼吸は深くユックリと整えて‘無の瞑想モード’に持っていく.体全体をこのゆっくりリズムにさせるような気持ちである.

2)振っていくと,同一周期の振り子運動なので,無意識にも追従して「回数を繰り返し,ズット数える」ことが頭の中で自然に出てくるが,これはやらない. こうすると効果がなくなる: 脳内の覚醒意識が薄れない!

312回振って,瞼が自然に閉じて来る;これが‘眠くなってきた(頭の)状態’と自己暗示をかける;「ヨシヨシ」この状態になるまで,何回も続けて振るようにする. 3回,4回ぐらいで瞼が閉じかける.

 

 

B3:もっと手の込んだキットを作ると

  蓄光・蛍光テープ】を使って,モビール型・吹流し型・紙風船など暗闇で蛍の飛ぶようなライトを作る.  こういう形状にすると, これが振り子運動で動くときに,ランダムに動いてフラクタル幾何図形の動きにすることができる.

 

  B4もっと永く30分ぐらい振り子運動をさせるには

更に30分ぐらい永く,振り子運動をさせたいならば,錘を1kgにして壁側に垂らして,その引っ張り力を歯車で天井の紐まで持っていく. それを昔あった大きな柱時計と同じ仕組みを振り子の中心につくればいい;その方法は

錘の移動は,垂直方向の位置エネルギーで,これを歯車で回転に換え,

昔時計は振り子時計独特の装置である【アンクル】と【ガンギ車】で往復の周期運動に変えていたが,このような正確な周期運動でなくていいので,回転力で長めの跳ねアームを動かし,それに繋げた紐に垂らした振り子が,最高地点に来たら,力が抜けるようにような装置【    】を回転中心軸に作ればいい.そうすれば,そのアームの先端で吊るした紐に振り加速を加えることができる.

これもDIYで自作すると面白い工作になるネ. 是非挑戦してみてください.

(前半部分はここまで2014.02.09完)

 

快眠ができなくて永らく悩まれている方へ アドバイスと誘眠装置の開発提案(3/6)

EMHTの実際  いくつかの注意

 

1) こうした器具で,例え調子がよくなったとしても,それに頼らずに,自分の心身の力に依拠:自分に寄り添って自然に睡眠に入れるようにしてください.それには次のことを大事にしてください;

呼吸法と自分創作のオマジナイによる心身リズムのゆったり転換と

ささやかな誘眠行動による思考対象の変換と

③自己信頼・肯定感という自己暗示,ネガティーブな阻害,繰り返しの自己否定評価:後悔感を解消させる自己暗示

これらによって,慣れて自己訓練すれば,ライト・スクリーンを見なくても,眼球運動を自分で行うことができます.私の場合は,この器具で実践してみて,1ヶ月で脱皮しました.さなぎが抜け出るように・かさぶたが取れるように’です.

 

2) ここで提起する器具は,医療機器ではありません.あくまでも,誘眠のサポート器具です.その構想は,手作りも含めて,4通り紹介しますが,いわば Toyであり,本格的な製作ではDeviseとなります.手作りの器具,製品化提案を企画実行されるとき,実際の‘試行実験’は,全て自己責任でやってください.

 

3)この器具の発想となった私自身の実験で,上手くいったのは(決して治療効果があったとは言いません),私の症状の場合に合っていたのかもしれません. 軽度の思考駆け巡り型の睡眠障害ということの限定です. ネガティーブ固着性や心的外傷性などのパニック障害・強度の睡眠障害等の心因症候に対する治療は,専門的に治療を受けて下さい.なおここで指針としたEMDR療法による治療がなされる医療機関が,日本においても全国にいくつもありますので,そちらを受診下さい.

4)なおこのDeviseの中の幾つかは,既に実用新案特許の申請準備中です. 製品化を望まれる方がおられましたら,ご一報下さい. また上記に展開した睡眠の心理科学理論は,脳内Figure・脳内エントロピーなど,著者のオリジナルな用語内容もあり,ご自分の理論で利用なさるときはご連絡下さい.

 

   EMDR療法を知りたい方は

1) サイトで調べたいときはEMDRで検索して下さい.大変優れたいいブログ記事が載っています.例えば;

  EMDRおまけのページ』,あるいはうつ病が回復!鬱病克服に至るまでの体験記』等です. 後者は,苦しさを通り越して克服された女性の記録ですが,感動しました.

また,この療法の概容を知りたい方は,最近では次の報道がありますのでご覧下さい.

NHKクローズアップ現代/心と体を救うトラウマ治療最前線;20131211日』

NHKスペシャル/ここまで来た!うつ病治療(1);2012212日』

これらは,YouTubeに投稿されていますが,NHKオンデマンドでご覧頂くことができます.

2) 書籍では,この療法の創始者であるフランシーヌ・シャピン女史の著作 2冊翻訳されておりますが2版の次の著作をお勧めします. 取り寄せてお読み下さい.

フランシーヌ・シャピロ『EMDR外傷記憶を処理する心理療法』

(市井訳二瓶社2004/06  出版時6,800現在amazon 7,140円)

   大変な労作である. 依拠論文数でも700にも上る大部な専門書で,心理療法学の画期となる文献であろう. 全文を読み通すことが出来ないというなら,著者自身が第2版にあたって入れ替え・追加した第1章と第12章だけでも読んで‘さわり’を感じてほしい. 1章は導入的な章であり,第12章は研究や理論化について,第1版以降の進化を踏まえての書き換えである.  F.Shapiro自身の理論発見の糸口とその構想が生に窺えて,我々門外漢でも面白い.

医師・療法士の専門書もあります.例えば;

フィリップ,マギー『最新心理療法EMDR・催眠・イメージ法・TETの臨床例』

(田中究監訳2002.12 春秋社出版時3,200古本amazon 5,910円)

   睡眠障害を自己養生・療養で直そうとするとき,この著作も欠かせない.「エネルギー心理学・療法学」という視点で研究されている. これは,現代の代表的な心理療法を取り上げて,考究しているが,東洋医学の臨床で用いられている中国での経絡・気・鍼や,インドでのプラーナ等に対する,現代心理学からのアプローチを為そうとした大変優れた研究でもある. こちらもまた,女性の研究者である. 偶然なのか,それとも‘母なる大地の感覚’と関わるものなのか

※こうした本格的な専門書ではお値段がチョッと高いというなら,その紹介書も幾つか出版されております. しかし日本のいくつかある著作は,どうもノウハウ的で,頂けないところがあります.

睡眠障害で永らく悩まれている方へ 誘眠のアドバイスと装置の開発(シリーズ2/6)

EMDPの原理を睡眠障害の誘眠サポートに転用させる

その根拠を考察する

 

 

EMDR療法とは

これらの装置の原理となっているEMDR療法はWHO世界保健機関2013年に「クライアントの負担が最も少ない治療法として推奨」したというものである.その専門的な意味は次の通り;

EMDR療法は,もともとは,トラウマ・うつ病治療の心理療法で生まれたものである. それは

眼球運動を為さして

→ネガティブな感情体験の記憶にアクセスして

→その妥当な再評価を為して→その本来の場所(過去)へ埋葬(再処理)を促す.

そのことで,もとの体験記憶に付随しているネガティヴな感情を解消(脱感作)する.

 というものである.

治療現場の映像,その解説の脳内Figureを観察すると,脳内の興奮性・ストレス:脳内エクセルギーの局在を散らばして,散逸による脳内エントロピーを解消する:消失させる/とみれる.

脳内活動のこの視点は,著者独自のものであるが,大脳・心身内部におけるエネルギー,その状態・散逸指標としてのエントロピー量による解析は,これからの大脳心理・生理学の研究課題となろう.

エクセルギーとは:有効エネルギーのこと.細胞活動にとっては必要なエネルギー・使用している状況(環境)エネルギー

エントロピーとは:エネルギー(細胞群にとってはエクセルギーの散逸状態の指標量

   

EMDRの訳語は分りづらいので

Eye Movement Desensitization and Reprocessing

        翻訳では「眼球運動による脱感作および再処理法」となっているが,分り難いので言葉の解説をしておく.特に心理療法で使う「感作」が我々クライアント;素人には大変分り難い.

Desensitizationsensitiveが「感受性が鋭い・敏感・繊細・感じやすい・気にしやすい・神経質」等の意味であり,そして接頭辞deが「から離れて・を除去する・を下げる・降ろす」ということである. そうなるとこの療法では‘過敏性を除去する’が体感として分りやすいだろう. この感受のつくり換えを感作というのであろう. 一方 Reprocessingは「始まりから終わりまで,目的に達するまでの(脳内作業の目的的な)過程・進行」をre再処理するということ.この療法の創始者であるフランシーヌ・シャピロ女史自身はむしろ,この機能に絞って「再処理療法」とネーミングすべきとしている.

※この頭文字記号とは別に以下に〈眼球運動による脳内ヒーリング・誘眠自己療養〉を,記号EMHTで表す.こうした意図の眼球運動による誘眠を単にEM誘眠と表記する.

 

 

 

1.睡眠障害の誘眠サポートに転用

睡眠障害の場合も,脳内症状は同様である. 睡眠障害鬱・心的外傷性等のネガティブな感情体験への固着ではなく,脳内活動としての思考の固執である. その興奮性の部位は左脳前頭葉であろう. その治療の一つはここに固着しているエクセルギーエントロピーを散逸させて,解消させることである.これを薬剤による強引な脳内操作ではなく,眼球運動をアクセスの梃子にして,自己暗示的に誘眠をサポートすることである. この方法は,EMDR本来の治療対象となっていたトラウマ・欝症状の心理療法と同じく,睡眠剤等の薬剤投与と異なり‘クライアントの負担が最も少ない治療法’となりうる.

EMDR療法の創始者F.シャピロ女史も,おそらく催眠療法で,眼球運動と自己暗示を使うことからヒントを得たものではなかろうかと思うのだがどうだろうか. このニっの手法両方とも,自己脳内領域にアクセスする方法としては,安全で適切である. そこから,睡眠障害の自己治療として誘眠する場合は,意識・無意識の領域で再処理することではなく,脳内の局所興奮性部位にアクセスして,そこのエネルギーをエントロピー散逸させて,解消する.こういう脳内のHealing過程を為させるということである.

 

2.乳幼児を寝かせる時のSleeping Song Sleeping Toyと同じ効果

現代人が情報画面と付き合って長時間曝される.ここにおいては,視覚を通して大脳の一部を過度に興奮させ,エクセルギーを偏在している状況で,睡眠障害を起こし,こうした状況が永年蓄積して,一つの脳内環境習慣病として,睡眠障害,更にはうつ病・対人恐怖症等の心因的症候を呈する一因となっているのではないのか.だから,その療養はその部位にアクセクして, その領域のエントロピーを散逸解消させることが有効ではないのか.これにはEMHTによる誘眠が乳幼児を寝かせる時のSleeping Song Sleeping Toyと同じ効果が発揮されよう.

幼児が眠りにおちいるときの状況を観察すると,Sleeping Toyの周期的な運動へ追視して眼球運動をなしている. そして傍らで,母親がマリヤのように優しく癒しながらSleeping Songを歌って寝かせるだろう. この様な寝かせ方はおそらくどの民族でも同じだろう. ここには,発達した大脳を持つことになった現生人類のいわば必然的な病となる睡眠障害を自己療養で直す大事なヒントが秘められている/と思える. それがEMDR療法の原理と通底するものである.

誘眠ライトを追視していると,揺ったりと漂う・軽く酔った感じとなる.乳幼児を揺り篭ユリカゴで寝かせると同じで,EMHTによる誘眠は,こういう脳内現象をつくり出すことが秘訣ではないのだろうか.このとき一体どういう脳内現象が起こっているのか,脳内の活動部位・領域において,大脳内の活動シナップス群のFigureに埋め込まれているエネルギーの散逸状態:エントロピーと密接に関わっているのではないのか,心理・脳内生理学で明らかにしたいものである.

※この〈脳内Figureエントロピーという量の設定と,その解析の理論はまた別に考究する.

※ここで言うFigureは,ピアジェの心理理論に依拠したものである. 詳しくは.ピアジェ『知能の発生』(翻訳谷村等訳ミネルヴァ書房昭和53年刊)などをご覧下さい. USアメリカで発達させた心理療法は,その理論グラウンドにピアジェ理論がある/というのが私の読みです.

 

3.レム睡眠への作為的なFigure

これは,覚醒と睡眠の境界期‘ぼんやり朦朧状態’において,眼球運動によってレム睡眠と同様の心理状態のFigureを意図してつくる/ということではないのだろうか. レム期睡眠の特徴は,グルグルと動かす眼球運動で,この後にノンレム睡眠期が起こり,この2過程で1睡眠サイクルを構成する. およそ2時間間隔ぐらいでこれを何度か繰り返す.‘よく眠れた’とは 5回のサイクルとなる. ここで提唱しているEMHT方式による誘眠は,このレム期睡眠の脳Figureを作為的に形象する方法となってくるのではないだろうか.

ヒーリングにとっては,Figureを作為する外部刺激となるimageは,自然の造形的であるということが大事だ.この造形の基本指針は,自然造形の数理解析であるフラクタル幾何図形にある.

脳内活動における脳内Figureそこにアクセスする外部からの導入Figure,その共振現象という視点はおそらく大脳心理・生理学ではユニークであり,これを重視してこの分野の医学・療法の研究をしてほしいものである.

フラクタル幾何については,このレポートの後半で述べる.

 

4.意識の向く目標を転換させる

このEMHTの機能は,ライト・映像への追視に意識を傾けさせることにある. 眼球の追視行為が始まると,思考循環が停止する.それでもまたこの思考駆け巡り循環が始まったら,自分でライト・映像をまた動かす.この自己作為によって,脳内の活動の意識において,目的的思考をしているという意識活動の目標が転換させられて‘頭の中で思考が駆け巡る’がなくなる. こうして脳内の思考展開部位のエクセルギーエントロピーが散逸・解消される.  F.シャピロ女史も,EMDRにおいて自己動作の重要性を指摘していたところである.

 

 

このレポートによるEMDR方式の誘眠ライト/シーンの開発構想は,以上のような睡眠の心理科学の探究に基づいて設計される.これが睡眠障害の自己療養となれないのか,その問題提起のための試行:実験である.

※睡眠について推薦したいサイト記事では【フランスベット社「あなたの安眠をサポート眠りナビ」,あるいはiGotit「眠れない夜にストンと眠るための7つの方法」「             睡眠とノンレム睡眠を理解して質の高い睡眠を手に入れる方法」などをご覧下さい. 大変いい内容です.

 

不眠で長年悩まれている方へ 自己療養のアドバイス.機器の開発(シリーズ1/6)

EMDR方式の誘眠Figure:ライト/シーンをつくる

エクセルギーハウス技術開発研究所【開発第6号】 2014.02.03

 

就寝時に布団に就いて眺めながら,自然なライト・光群映の動き/スクリーン映像を追視することで,揺ったりユッタリした眼球運動を起こし,誘眠する装置Deviceの研究である.これは USアメリカでF.Shapiroによって1987年に提唱・開発された心理療法の一つであるEMDR療法の器具にヒントを得て,構想されたものである. この器具による誘眠の原理は,赤ちゃんの寝かし玩具: Sleeping Toyと同じで,昔からそれぞれの民族において親の工夫で使われていたものである. そして,現在は,音響・映像技術によって,PCとプロジェクター・スクリーンで  大変優れた映像・音響が誘眠映像として利用できる. それを後半で紹介する.

現代の高度産業社会で生活している我々において,脳活動は,激しく運動させられているのである.長時間に渡って電子画面に曝される脳,その脳内の活動部位・領域において,大脳内の活動シナップス群のFigureに埋め込まれているエネルギーの分布状態は歪となり,局所的な興奮性が収まりきれていないで状況で就寝につくことになる.不眠を訴える・快眠できない・睡眠障害の人は,かなりの数に上ろう.1夜で睡眠サイクルが3回に達しない人の割合は,3人に1人にも上るのではないかと推測するところである.画像情報と対人接触が激しい現代人はこうした脳内のと局所エクセルギーの解消:エントロピー散逸という外部からの働き掛けが重要になっていると思う.スポーツにおいては,激しい運動後に体のヒーリングが大事になっているがそれと同様である.心と身両方のHealingということである.誘眠の仕掛けは,人事でない,切実な方法である.

 

私の体験からの経緯イキサツ

  私の体験からこの器具発想に行き着いた経緯をお話したい.

私は50歳代から睡眠障害に悩まされ,それは就寝時に‘頭の中で思考が駆け巡る’というものであった.その症状は,夜半まで続き,その後の睡眠時間は,レム・ノンレム1サイクル2回;およそ 4時間ぐらいであった.おそらく松尾芭蕉,あるいはフランスのナポレオンもまた,更には日本人最初のノーベル賞受賞者湯川秀樹博士にも,伝記などを見るとこの症候があったと思われる.

旅に病み夢は枯れ野を駆け巡る

このことも要因の一つとなって,同時に糖尿病を発病し,60歳代まで続いていた.それで,糖尿病の集中治療:入院を受け,その後,服薬なしで食養と運動・ストレス解消法を徹底して実行し,糖尿病は,HbA1c数値を9.6から6.2(国際算定基準)に下げて, 現在は血糖値管理生活をしている.この時期医師から睡眠導入剤の服用も勧められたが,お断りして自己自身で何とかできないか努力してきたものである.しかし退職もしたが,‘思考駆け巡り症候’は治らなかった.

 

アレこれって睡眠障害の治療にもつかえる

こうした時,NHKクローズアップ現代/心と体を救うトラウマ治療最前線】を見ることができ, そのときに,フトアレこれって睡眠障害の治療にもつかえるのではないのか’と気付き, 実際に実験してみることにしたのである. それは次のような仕掛けである;

簡単な装置で,サイズの小さなソーラ‐発電ランタン・ランプ就床した状態で,目線で30度ぐらいの足元に,天井から長く垂らしてぶら下げ,それを振り子運動させるというものである.

就床してこれを追視しながら,眼球の往復運動をする.錘を付けると,1往復4秒ぐらいのゆっくりした振り子となって, これが完全に停止するまで4分間ぐらいでしょうか,行う.これを1回でだめならば,3回,4回とやるようにすると, まぶたが,自然に閉じてくる.

これを就寝時にやっても,真夜中に睡眠2サイクル4時間ぐらいで目が覚めてしまい,再び駆け巡り症状が出てくるときがあった.そのときもまた,このライト振り子運動をさせると眠くなり,朝方までもう1睡眠のサイクルをとることができた. 何年ぶりだろうか,1夜に3サイクル睡眠が摂れたのは.

これはいい! これは大変有効だ! ということで,同じような症候体験をされている方にもお勧めできるようにと, このEMDR療法の研究,および仕掛けの実用化開発となったものです.

 

EMHTによる装置を求めて

仕掛けはいくつか構想できる.二つの方法を紹介する;

  

その1)  DIY: 手作りの最も簡単な装置

眼球運動サポートのライト往復運動,蓄光テープによる天井の星座など

A蓄光テープで天井に星座を作り,眼球運動による誘眠

B振り子運動ライト

B1ソーラ‐発電ランタンを使ったもっとも簡単な振り子運動ライト

B2蓄光テープを使った蛍のようにフラクタル幾何運動をするライト

B3時計の原理で 30分の振り子運動ができるライト

 

アメリカの子どもに対するEMDR療法の治療現場では,往復2秒ぐらいのユックリとした動きを誘っていたが, 日本の大人へのトラウマ治療では,1秒間に1往復のかなり速い動きをさせ,1セット2030回往復をさせている.この装置は誘眠のサポートであり,〈普通速度から段々緩くして止まる・消える〉テンポのとり方のほうがいいのではなかろうか.

眼球運動による心理療法には,それぞれ症候の型とレベルによって最適の周期・テンポがある.それをご自分でやってみて見つけるようにしてほしい.装置には,このテンポ調整・選択の機能を持つことが必要である.

この星座・往復運動ライトを更に機能拡張して次のことが現代の映像技術でできる.そういう製品が既に市販されている.

 

その2) MEE: 音楽の視覚化;視覚エフェクトによるスクリーン映像

  Cヒーリング音楽の視覚化 Windows Media Player視覚エフェクトの利用

C1;  PCに接続して,プロジェクターによって,スクリーンに映写

C2;  PCに接続して,大型TV有機EL画面に映像

 視覚エフェクトとは,音の高低テンポ音量音色の4要素を組み合わせて視覚映像化するプログラムである. これをプロジェクターでスクリーンに,あるいは,TV装置で有機EL画面に映像化する. 例えば,次の曲を視覚化して,ヒーリング画面として映像化できる.

★例えば『アベ・マリヤ』なんかが最も推薦であろう. J.S.バッハ『ライプツィヒ・コラール集』もお勧めしたい. それ以外で 24曲ぐらいの音楽をDVDUSBメモリーに入れておいて,その中から自分の好きな曲を選べばいい.

 

★上記のA,及びBは,ご自分でこの装置を作って使われることをお勧めします. 次回にこの作り方(工作)をご紹介します.  現在 PCの映像技術が進化して,視覚エフェクトによって,Cの方法で,音楽を映像化できます. それを利用する方法です.これには,YouTubeに大変優れたヒーリング映像が投稿されています.それを使うこともできます. このレポートの後半でこのことを詳しく研究します.ご期待してこのシリーズをご覧下さい.